チェコのマスコミは先ごろ、同国で商売をして4年になるベトナム人のホアン・ソン・ラムさん(44歳・男性)が警察から暴行を受け1月5日に死亡していたとのニュースを伝えた。この事件は、チェコ第2の都市ブルノで発生した。ここには約2000人のベトナム人が暮らしている。
これまでに分かったところによると、ラムさんは1月4日に自宅アパートで暴れてチェコ人の大家から警察に通報されたという。ラムさんは駆けつけた警察官3人のうち1人から殴られて警察署に収容されたが、翌5日になって体調に異変を生じ病院に搬送された。ラムさんは搬送中に気を失い、その日のうちに亡くなった。当初、警察はラムさんに暴行を加えたことを隠していたが、司法解剖の結果、肋骨の骨折や内臓破裂が発覚した。
現在この事件に関与した警察官3人は職務停止処分となっているが、今後裁判でこれらの警察官に懲役刑が科せられる可能性がある。