農業農村開発省査察部のファム・バン・ヒエン部長は6日、国立獣医研究所のチュオン・バン・ズン元所長が昨年9月から総額約60億ドン(約3400万円)の予算を不正使用していたとする報告をまとめたことを明らかにした。
ズン元所長は実態のない研究案件19件に総額43億ドン(約2400万円)の支出を承認し、別の目的に使用していた。この中には、ズン元所長自身がリーダーとなった研究案件「鳥インフルエンザワクチンの実験」が含まれ、4億500万ドン(約230万円)の予算が支出されている。しかし研究報告書や領収書などの書類が正しく提出されていなかった。
また、ズン元所長は研究所の予算を使って敷地内に売店や駐車場を建設して「ビジネス」をしていたほか、自分の息子を研究所の幹部職員名簿に載せ、韓国への留学費用として38億ドン(約2100万円)を申請していた。