東南部ドンナイ省のロンタイン総合病院で2日、様子がおかしいと病院に2回にわたって運ばれたにもかかわらず入院を認められなかった13歳男児が、3度目の受診の後死亡する出来事があった。
1日午後10時ごろ、同省ロンタイン町在住のズオン・クオック・ダット君は下痢のため、姉夫婦に連れられて同病院の救急科を受診した。医師は診察後に薬を処方し、家に帰るよう指示。ダット君は帰宅後に薬を飲んだが、病状は重くなるばかりだったという。その後2日午前3時ごろ、ダット君は再び同病院に運ばれたが、医師は体温と血圧を測るだけだった。ダット君の姉は入院させるよう希望したが、当直医師は帰宅を指示した。同日午前11時ごろ、ダット君が高熱を出しけいれんの発作を起こしたため、姉夫婦は三度ダット君を同病院に連れて行ったが死亡してしまったという。
ドンナイ省保健局は11日、ダット君の診察記録を調べて死亡原因を明らかにするよう指示した。また同病院に対し、病院管理者や診察した医師の処分を行うよう求めた。