ハノイ市警察は10日、中国国籍で香港出身のフイ・ワン・ヒン(53歳・男)を詐欺容疑で逮捕したと明らかにした。
ヒン容疑者は2007年4月、駐在員事務所をハノイ市に開設するためサニー(SANY)社からベトナムに派遣され、設立許可を取得した。駐在員事務所は商品の販売が認められていないにもかかわらず、ヒン被告はサニー社の契約書の写しを作成して、架空の機械や自動車の販売契約を結ぼうと画策。これを信用したベトナム企業2社が架空取引の契約を結び、約200万米ドル(約1億9000万円)を支払った。しかし商品が納品されないのを不審に思ったこの2社が警察に通報したことで同容疑者の詐欺行為が明るみになった。
ヒン容疑者は警察の取り調べに対し、だまし取った200万米ドルのうち24万米ドル(約2300万円)はばくちで失ったと話しているという。