ハノイ市ドンダー区警察はこのほど、同市在住の女チャン・ティ・ホアをシンガポール人男性から大金をだまし取ったとして詐欺容疑で起訴した。
警察によると、ホア容疑者は2006年6月にシンガポール人男性リンさんと知り合い、1年かけて信頼関係を築くとマッサージ店の開店手続き資金として5000シンガポールドル(約33万円)を受け取ったという。ホアはこの金のほかにさらに500シンガポールドル(約3万3000円)をリンさんから借りて個人的な遊興費に充てていた。
その後2007年5月にシンガポールのリンさんのもとを訪れたホアは、住宅購入費用として4万8000シンガポールドル(約320万円)の援助を頼み、全額の持ち合わせがないというリンさんから2万9000シンガポールドル(約193万円)を引き出すことに成功した。さらに2009年5月、ホアはベトナムを訪れたリンさんに自分が賃借りしている家をリンさんからの援助で買った家だと紹介し、未払いとなっている残金を支払うよう求めた。リンさんからこの金を受け取ったホアは自分名義で別の土地を購入していた。
リンさんはホアにだまされていたことにようやく気が付き、5月14日に警察に被害届を提出、ホア容疑者は17日に自ら警察に出頭していた。