ハノイ市人民裁判所は2日、サイゴン工商銀行の元幹部職員グエン・タイン・フオン被告(30歳・女)に詐欺罪で禁固20年の判決を出した。
フオン被告は銀行幹部職員の立場を悪用し、「不動産案件に投資するため資金が必要」と言って高利の金利を提示して知人らから金を借り受けたが、その金を返さず持ち逃げした。2007年8月から10月までに借り受けた金は合計350億ドン(約1億9000万円)に上る。
フオン被告はしばらくの間行方をくらましていたが、その後警察に自首して逮捕された。同被告は、350億ドンをハノイ市バーディン区在住の友人ドー・ティエン・ズンに高い金利で貸して利ざや稼ごうと思ったと主張。しかし親しい仲であるため、書面のやり取りはしなかったとしている。ズンは現在行方をくらましており、警察が捜している。