ホーチミン市最高人民裁判所は18日、東南部ビンズオン省在住のレ・ティ・タイン・タオ(27歳・女)に殺人罪で無期禁固の判決を出した。
タオ被告は2003年に結婚し女の子2人に恵まれたが、2007年3月以降ホーチミン市へ出稼ぎに行った夫がほとんど家に帰らないため浮気を疑うようになり、夫婦仲が悪くなっていった。2008年2月、タオ被告が入院中の夫のもとを訪れたところ、かいがいしく夫の世話をする別の女性と鉢合わせしたのをきっかけに、夫は自宅へ帰ることもなくなった。同年3月にもタオ被告は娘2人と共に夫のもとを訪ねたがやはり激しい口論となった。自宅に戻った同被告は、夫への復しゅうとして娘2人を殺して自分も死ぬことを思い立った。
その夜、タオ被告はビール3本を飲み、娘2人が寝静まるのを待って刺し殺した。同被告は手首を切ったが死に切れず、翌朝になって農薬を買って飲んでも死ぬことができなかった。その後同被告は夫に電話してから警察に自首した。