ホーチミン市警察は20日、注射針でバスの乗客を脅して金品を奪い取った男5人を逮捕した。男らはいずれも同市を含む南部の出身者で、ヘロイン中毒者も含まれていた。
6月ごろから同市とメコンデルタ各地を結ぶバスの車内で、薬の販売員を装って乗客に話しかけ、血の付着した注射針を突きつけて現金や貴重品を脅し取る手口の犯罪が横行していた。警察によると、犯人らは昼夜を問わず出没し、仲間が逃走用のバイクをバスと併走させていたという。
警察は19日、30人以上の刑事を投入して容疑者3人をマークし、バス車内で携帯電話2個と30万ドン(約1500円)を奪った3人の男を現行犯逮捕した。また同日中に仲間2人を逮捕した。犯人らは1日当たり約5件の強盗を働いていたと供述している。