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ハノイ、LakeSideホテルで売春摘発、日本人3人罰金刑

2004/12/13 09:41 JST配信

 8日午後11時、ハノイ市Ba Dinh区公安は同市Ngoc Khanh通り23番地にあるLake Sideホテルのナイトクラブと客室の一斉手入れを実施し、外国人3人に売春行為を行なっていた売春婦3人を現行犯逮捕したほか、合わせて74人の売春婦の身柄を拘束した。

 Ba Dinh区総合捜査隊のNguyen Anh Tuan隊長によると、同区公安は中国人運営の合弁ホテル「Lake Sideホテル」での組織売春に対する捜査令状及びナイトクラブのママ2人(40歳、25歳)に対する逮捕状を発給し捜査を実施した。

 今回の組織売春は住民からの「外国人専門の高級組織売春(1人あたり100米ドル)が行なわれている」という通報がきっかけなったもので、8日深夜Ba Dinh区公安の私服刑事が2グループに分かれホテル3階に部屋を取りホテル客を装いナイトクラブに潜入した。

 当時同クラブには約80人の売春婦が待機しており、服にはそれぞれ識別用に番号札がつけられていた。客はこの番号をママに告げ上階のホテル客室へ行き売春行為に及ぶことになっていた。

 その後5人の売春婦が同クラブ裏の通路から客室3、4階へ上がって行くのを確認した同日午後11時ごろ、私服刑事が同ホテルの客室215, 217, 220号室へ踏み込み売春婦3人を売春容疑で現行犯逮捕し、同部屋で行為に及んでいた日本人3人に対しても取調べを行い3人ともに買春の事実を認めた。

 さらに、そのころ4階から買春行為を終え通路を降りてきた2人の売春婦の身柄も拘束したが、共に買春行為を行なっていたと思われる外国人2人はすばやく建物の外へ立ち去ったため身柄を拘束できなかった。

 この3人の逮捕後Ba Dinh区公安のNguyen Trong Thai副公安長は同ナイトクラブ、カラオケ、客室への強制捜査を指示し翌日9日の午前1時ごろまで捜査が続いた。

 この捜査で同区公安は18歳から29歳までの74人の売春婦の身柄を拘束し取調べを行なった結果、74人のうち3分の1がハノイ市出身者、3分の2が地方出身者でいずれも同クラブと正式に雇用契約を交わしていた。また74人のうち15人までがハノイ市の大学・短大に在籍する現役の女子大生で、昼間は学校に通い、夜間は午後8時に同クラブに出勤し客を取っていたという。

 取調べを行なったNguyen Anh Tuan中佐によると、この74人全員がこれまでに外国人と買春行為を行なったことがある自供しているという。同クラブには4,5人のママがそれぞれ売春婦15~20人を担当し外国人に対して買春の斡旋を行なっており、客は部屋代として35米ドルと買春代として60米ドルを支払い、そのうち10ドルは斡旋料としてママが受け取り売春婦の取り分は50米ドルというシステムが確立していた。

 一斉調査後取調べを受け略式起訴処分となった日本人3人はそれぞれ罰金として75万ドン(約5000円)を納めたが、帰宅の際には日本と異なる罰金額の低さに"笑み"を浮かべていたという。

 また取調べを受けた74人の売春婦についてはいずれも初犯ということで現行犯逮捕された3人以外は全員釈放された。

 現在Ba Dinh区公安ではホテル側の管理責任を追及するため引き続き調査を行なっている。

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