南中部カインホア省カムラン町のカムラン造船所建設地区で26日、建設に反対する地元住民数百人が整地作業を妨害するという騒ぎがあった。住民と工事関係者らとの間でもみ合いになり、多数の住民が警察に身柄を拘束されたが、全員その日のうちに解放された。
地元漁民らは、造船所建設のために湾岸部を埋め立てると、漁船の停泊が困難になり、また養殖場の汚染にもつながると主張し、建設に反対している。一方地元人民委員会は、同湾岸地区に漁船停泊用として4.5ヘクタールを確保しており、さらに希望者には他の職業や養殖方法への転換を支援する、と説明している。また造船所完成後は雇用創出効果も見込まれ、地元の青年約30人がすでに職業訓練を受けるなどしている。しかし、それでも住民の多くは人民委員会のこれまでの対応に納得していないことから今回の騒動に発展した。