交通運輸省海事局の統計によると、ベトナムは外国の港で拘留される船舶の数がアジア太平洋地域諸国中5番目に多い。拘留される原因は、船舶の構造や設備などが基準を満たしていないこと、運営管理の経験が不足していること、法律や財務上の問題絡みなど様々だ。拘留される船の多くは、外国から購入した中古船だという。20日付ジエンダンゾアインギエップが報じた。
フックハイ社は4隻の船舶を所有しているが、うち2隻は船舶の引渡しや保証金を巡るトラブルでミャンマーとナイジェリアの港で拘留され、もう1隻がインドネシアに拘留されている。これら船舶の船員のケアに当たっている外務省領事局によると、同社にしっかりした財務能力があれば起きていなかった問題だという。
専門家は、こうした外国での船舶の拘留を避けるためには、海事分野に詳しい弁護士や法律コンサルタントの支援を受ける必要があると指摘している。最近では、ビナラインズ・ベトナム航海総公社(ビナラインズ)の貨物船が貿易上の係争を理由に中国に拘留され、同国の裁判所の命令に従って賠償金80万ドル(約6400万円)を支払ったというケースがあった。