建設省査察局はこのほど、ハノイ市タインスアン区ブーチョンフン通りで建設認可を取得しないまま建設を進めていた「サクラタワー」の投資主に対して5億ドン(約181万円)、建設請負業者に対して3000万ドン(約10万9100円)の罰金を科し、建設を一旦中止させる決定を下した。11日付VNエクスプレスが報じた。
「サクラタワー」はマンション、オフィス、商業施設を含む21階建ての総合施設として2009年に着工。投資主はフンティエンキムソン株式会社が務めているが、同社は同市人民委員会の建設認可を取得していなかった。違法工事が発覚した1年前から、当局は再三、建設を中止するよう指導してきたが、これを無視するかのように建設が続けられてきた。既に躯体工事が完了しており、投資主らによると、年末には内装・外装工事が完了する見通しだったという。
投資主らは、出資契約に基づきマンション購入代金を支払った購入者に対して期限までにマンションを引き渡すため、当局の指導を無視して建設を強行してきたという。なお、当局は同社が建設認可を取得した後、建設の再開を認める方針。