ハノイ市タインスアン区タインスアンチュン地区ブーチョンフン通り47番地の2600平方メートルの敷地で、建設認可を取得しないまま建設を進めている20 階建ての複合商業施設「サクラタワー」が間もなく完成する見通しだ。
同案件は、投資主をフンティエン・キムソン社(Hung Tien・Kim Son)が務め、施工はビナコネックス・アルファナム社(Vinaconex Alphanam)が担当している。同案件は無認可で建設を進めていたため、フンティエ ン・キムソン社は これまで数度に亘り罰金を科されている。また、設計については、管理用フロアとなる予定だった2階分をマンション用に一方的に変更している。
投資主と施工業者は共に建設省により行政処分を受け、工事の中止を再三命じられてきたが、両社は中止するどころか、工事を急ピッチで進めており、既に入居を開始した世帯も現れているという。
同市建設局は、「地区の人民委員会が電力や水道の供給を停止し、警察の協力を得て建設資材の搬送禁止や建設作業員の入場禁止を徹底すれば、こうした事態は防げたはず」として、汚職の可能性を指摘した。