ハノイ職業紹介センターによると、新たに失業保険の給付を決定した件数は10月単月だけで昨年の年間件数に近い2300件に上る。給付件数は8月に1500件、9月に1900件と増加傾向が続いている。年初10か月の失業保険申請件数は1万6000件以上に達し、昨年の年間件数3000件の5倍を超えている。8日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
同センター失業保険課のグエン・ティ・キム・ロアン課長は、申請件数急増の原因について、景気低迷により各企業が生産を縮小している事が主な理由だが、市当局の方針に従って工場を郊外に移転させたため仕事を続ける事ができなくなった人も少なくないと説明、今後も失業者は増えるとの見通しを語った。
ハノイ市計画投資局のグエン・バン・トゥー副局長は、同市の工業生産指数が1月から10月にかけて下落傾向にあると指摘し、「年末に向けて各企業が生産を増強するのが通常だが、今年は逆に縮小している」と述べた。同副局長によると、年初10か月に倒産・解散などで事業を停止した企業の数は2800社に上り、年平均の約400社を大きく上回っている。
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