米マスターカード・ワールドワイドはこのほど、アジア太平洋地域における「女性の社会進出度」に関する調査結果を発表した。同調査は、男性と比較した場合の、女性の社会経済レベルを測定するもの。それによると、ベトナムは総合指数ランキングで14か国・地域中5位だった。
同調査の指標は、それぞれの市場で女性が男性と比較し、どの程度均等の立場にいるかを示したもので、◇事業所有、◇企業および政府機関における管理職への就任、◇労働力参加、◇正規雇用機会、◇高等教育の機会、の5項目から構成している。スコアが100を下回る場合は男女不平等。100を上回る場合は女性優位を示す。
なお、今回の調査では、これまで均等だった5項目の重要度が見直され、「労働力参加」の項目が最も重視される形となっている。
同調査で明らかとなった「女性の社会進出度」総合指数は下記の通り。
◇1位:オーストラリア (83.3)
◇2位:ニュージーランド (83.1)
◇3位:フィリピン (77.8)
◇4位:シンガポール (77.4)
◇5位:ベトナム (75.0)
◇6位:タイ (74.6)
◇7位:中国 (73.7)
◇7位:香港 (73.7)
◇8位:台湾 (73.5)
◇9位:マレーシア (68.3)
◇10位:インドネシア (67.9)
◇11位:日本 (64.8)
◇12位:韓国 (63.5)
◇13位:インド (48.4)
14か国・地域の殆どが、過去3年間で総合指数に上昇が見られた。一方、中国は2007年以降一貫して微減している。「高等教育機関の入学率」では、大半の国で女性の入学率が男性を上回ったのに対し、日本、韓国、インドは女性の方が男性を下回った。なお、日本は「事業所有」で最下位、「企業・政府機関における管理職の男女格差」では、13位となっている。