横浜市水道局と北中部トゥアティエン・フエ省水道公社(HueWACO)は18日、「ベトナム・横浜 安全な水供給プロジェクト」の実施に向けて協力覚書を締結した。18日付ベトナムプラスが報じた。
同プロジェクトは、横浜市水道局が日本で培った経験とノウハウを提供し、同省の水道水の質を向上させ、安全な水の供給実現を目指すもの。プロジェクトの実施期間は2013年12月から2016年11月まで。横浜市水道局は、同プロジェクトの実施に向け、60万ドル(約6000万円)を拠出した。
横浜水道局とHueWACOの技術提携は今年で10周年目を迎えている。当初、飲める状態になかった同省の水道水だが、その後、◇最低限クリアすべき水質検査項目の確認、◇適正水圧の維持、◇残留塩素濃度の確認などを行った結果、2008年6月にはフエ市内において、また、2009年8月にはフエ省全域で「安全な水宣言」がなされた。
2010年からは、これまでフエに伝えた技術を、さらにフエ周辺のベトナム中部地域に広めるべく、都市の水道事業体の人材育成のための技術協力プロジェクトを開始し、2013年6月まで3年間実施した。これにより、HueWACOの技術力および経営力の向上と人材育成に大きく貢献した。