ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ビンズオン省:虐待された4歳児、実父が身元引き取りを希望

2014/09/17 06:11 JST配信
(C) vnexpress ガンちゃんとトーさん
(C) vnexpress ガンちゃんとトーさん 写真の拡大.
(C) vnexpress ガンちゃんの世話をするトーさん
(C) vnexpress ガンちゃんの世話をするトーさん 写真の拡大

 両親の虐待により外傷性脳損傷と診断された、東南部ビンズオン省ジーアン町ビンアン地区に住む4歳児ガンちゃんの実父と名乗る男性が15日午後、ガンちゃんが治療を受けているビンズオン総合病院に姿を現した。

 ガンちゃんの実父と名乗るチャン・コン・トーさん(31歳)は、地元当局の認証が入っている戸籍謄本のコピーを提示。そこには確かにガンちゃんがメコンデルタ地方ソクチャン省ガーナム郡ビンクオイ村ビンタイン村落出身であり、虐待の疑いで逮捕されたグエン・ティ・トゥイ・チャン容疑者(女・26歳)とトーさんの間に生まれた子供であることが明記されていた。

 また、ガンちゃんの実名は、チャン容疑者と、同じく虐待容疑で逮捕されたドー・チョン・ミン容疑者(男・27歳)の2人が供述した「ドー・ティ・キム・ガン」ではなく、「チャン・ティ・キム・ガン」であることも明らかになった。

 トーさんによると、トーさんとチャン容疑者はメコンデルタ地方ビンロン省で10年前に知り合い交際に発展。2人は結婚し、8歳になる男の子とガンちゃんの2人の子供を授かった。しかし2年前、チャン容疑者は愛人ができたと言ってガンちゃんを連れて東南部ドンナイ省に引っ越して行った。トーさんはガンちゃんを引き取ろうと何度もチャン容疑者のところを訪れたが、チャン容疑者は拒否。その後またチャン容疑者がビンズオン省に引っ越して以降、連絡が取れなくなったという。

 トーさんは、「以前はビンロン省で陶器職人として働いていたが、チャン容疑者が家出してからはソクチャン省に住む両親に長男の面倒を見てもらい、ドンナイ省で出稼ぎをしている。テレビのニュースでガンの顔が映ったのを見た田舎の親族が慌てて電話をかけてくるまで、何も知らなかった。こんなことが二度と繰り返されないよう、チャン容疑者とは離婚をして、親権を要求してガンを奪い返す」と涙ながらに打ち明けた。

 ガンちゃんは人見知りな上、トーさんとも長い間離れて暮らしていたにも関わらず、トーさんの顔を見るなり「パパ、パパ」と呼んで抱っこをせがんだ。ガンちゃんは、「ママにはぶたれるし、ミンのパパにも電気の棒で刺されるから怖い。パパと一緒に住みたい」とこぼしたという。

 なお、ガンちゃんの祖母(チャン容疑者の実母と名乗る人物)と、ガンちゃんを救った隣人の夫婦もガンちゃんの身元を引き取りたいと申告している。警察は保護者にふさわしい引き取り手を見定めるべく、DNA鑑定を関連機関に依頼している。現行の規定では、子供の第一の保護者は実の両親とされているため、DNA鑑定で親子関係が明らかになれば、トーさんがガンちゃんを引き取ることになる見通しだ。

[VNExpress等, 19:17 (GMT+7) 15/9/2014, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
地場CTグループ、ASEAN最大級の低空経済センターを建設へ (14:29)

 地場CTグループ(CT Group)はこのほど、低空経済(Low Altitude Economy=LAE)の中核拠点となるセンターへの投資計画を発表した。  同センターの投資総額は約6兆VND(約360億円)、延べ床面積は約50万m2で、ホ...

ホーチミン市初の自転車専用レーンが完成、12月31日に運用開始 (14:18)

 ホーチミン市ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに建設されていた自転車専用レーンが約2か月の工期を経て完成し、12月31日に運用を開始した。同市では初の自転車専用レーンとな...

クリエイト・キャピタル、ソブリンAIデータセンター網構築へ (13:50)

 クリエイト・キャピタルベトナム[CRC](Create Capital Vietnam)と米国サンフランシスコに拠点を構えるハイメーカー(HAIMAKER)は、ベトナム国内で総出力100MW規模のソブリン人工知能

ホーチミンのベンタイン市場で半世紀以上愛されるチェー店 (28日)

 チュオン・ティ・トゥエット・チンさん(女性・63歳)は、7~8歳のころからホーチミン市のベンタイン市場で母親のチェー(ベトナム風ぜんざい)の屋台を手伝っていた。そして、50年以上にわたり市場に身を置き、母...

未成年犯罪者に電子監視装置の装着義務、新政令 (13:05)

 未成年犯罪者に対する電子監視措置と社会復帰支援を規定する政令第333号/2025/ND-CPでは、未成年者が罪を犯した場合、電子監視装置の装着を義務付けると規定している。  同政令は2026年1月1日に施行される...

通話アプリ「Zalo」、利用規約改定で批判相次ぐ 当局が調査へ (6:56)

 商工省傘下の国家競争委員会は29日、通話やメッセージング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマルチプラットフォーム「ザロ(Zalo)」を運営する地場総合インターネットメディア運営大手

25年外交総括、経済外交で協定など約350件合意 (6:22)

 国際情勢が不安定化する中、ベトナムの経済外交は2025年に約350件の協定・コミットメントに合意した。これは、29日にハノイ市で開かれた2025年外交分野総括会議で発表されたもの。会議にはファム・ミン・チン首...

地場スタートアップのサオラテック、ドローンでの輸送実証に成功 (5:56)

 ドローン技術を手掛ける地場スタートアップのサオラテック(Saolatek)は29日、携帯端末販売を展開するジードンベト・テクノロジー(Di Dong Viet Technology)と連携し、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHT...

農業環境省、農産物トレーサビリティシステムをお披露目 (5:40)

 農業環境省はこのほど、ベトナム農産物トレーサビリティシステムのお披露目式典を開催した。同システムは、農林水産物の生産・加工・輸送・流通のすべての過程で原産地情報の記録・管理・検索を可能にするデジ...

日本のベトナム人新規入国者数、25年1~6月期は17万人 (4:19)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年1~6月期における外国人入国者数及び日本人出国者数等に関する統計によると、同期の日本におけるベトナム人新規入国者数は前年同期比+1.3%増の16万9931人で、構...

日本の在留ベトナム人数66万人で過去最高更新、国籍別2位 (3:57)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年6月末時点における在留外国人数に関する統計によると、同時点の日本における在留ベトナム人数は66万0483人で、2024年末時点と比べて+4.1%増加し、過去最高を更新...

日本のベトナム人不法残留者数、国籍別で最多 半年で▲8.6%減 (2:07)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年7月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万3070人で、2025年1月1日時点と比べて▲8.6%減少した。 ...

電子労働契約に法的枠組み、26年から適用 人的資源管理のDX加速 (30日)

 政府はこのほど、電子労働契約に関する政令第337号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)を公布した。これにより、デジタル環境における労働契約の締結・履行に法的根拠が整備され、人事管理のデジタルトランスフォー...

ビンEVタクシー、都市部向け小型EVバン配車サービス開始 (30日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

ホーチミン:第4トゥーティエム橋建設を承認、投資総額300億円 (30日)

 ホーチミン市人民評議会は、第4トゥーティエム橋案件の投資方針を承認した。同案件は、投資総額5兆0630億VND(約300億円)超で、市南部と中心部、アンカイン街区(旧トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved