ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

地元紙がフエ中央病院の臓器売買ルートを摘発、医師らも関与か

2014/10/10 18:34 JST配信
(C) tuoitre 臓器売買グループのメンバー
(C) tuoitre 臓器売買グループのメンバー 写真の拡大.
(C) tuoitre 同宿泊所で待機しているドナー候補者ら
(C) tuoitre 同宿泊所で待機しているドナー候補者ら 写真の拡大

 北中部トゥアティエン・フエ省フエ市にあるフエ中央病院で横行している国内最大規模の臓器売買ルートが、地元マスコミにより摘発された。トゥオイチェー紙の記者が臓器提供希望者になりすましてルートへ潜入し、独自取材した。

 それによると、この臓器売買グループはオンライン掲示板などに「家族が腎不全で、腎臓のドナーを探している。報酬だけでなく、交通費や健康診断費、生活費など手術前にかかる各種費用も支払う」という広告を掲載し、ドナーを集めている。

 この広告のわなに引っかかったドナーは、まず病院で健康診断を受けた後、同市3か所にある宿泊所に入る。8月の時点で、同宿泊所で待機しているドナー候補者は約30人にも上っていた。同市だけでなく、ハノイ市にも幾つかの宿泊所が置かれている。また、毎日の生活費として、提供先が決まっている人は10万VND(約510円)、提供先が決まっていない人は5万VND(約250円)を支給されているという。

 このグループが仲介する腎臓移植手術は全てフエ中央病院で行われる。手術1件の費用は約6億VND(約306万円)で、このうち約半分に当たる3億2000万VND(約163万円)が実際の手術費用、1億3000万VND(約66万円)が仲介料で、ドナーが受け取る報酬は残りの1億5000万VND(約77万円)となる。この他にも、腎臓の被提供者はドナーへの生活費や、医師らへの報酬として1人当たり500~2500USD(5万4000~27万円)を支払わなければならない。

 フエ中央病院で腎臓移植手術が行われ始めたのは2001年のことで、当初は年間5~10件程度だったが、2013年からその数が急増し、同年から2014年8月までの手術件数は160件にも上っている。

 取材に対し同病院のブイ・ドゥック・フー院長は、「地元当局が承認したドナーと被提供者の身元関連書類を査定した上で手術を行うかどうか決定しているため、腎臓の売買はあり得ない」として、同病院に所属する医師らが同グループと結託して腎臓の売買を行っていることを真っ向から否定すると共に、患者(被提供者)から金銭を受け取っていることについても「根も葉もない全くの嘘」だとコメントした。

 病院側へ提出された書類の中に、偽造のものが含まれていることは確実だが、病院側がそれを知りながら黙認しているというのもまた事実だとされている。同グループの仲介により同病院で腎臓移植手術を受けた患者の中には、高級官僚の家族や越僑、また中国人も多いという。

 地元紙の摘発を受けて、フエ中央病院を所管する保健省の診断治療管理局は、フエ中央病院を含め臓器移植手術が実施されている病院に対し、関連情報を同省へ報告するよう指示した。同省は、警察に調査を依頼する計画は当面なく、まずは内部で調査する方針だという。

 現行法では、意思能力を持つ18歳以上の者は自身の臓器及び体の一部を提供することができると定められているが、保存や移植などの目的を問わず、営利目的での臓器の摘出・移植・使用については如何なる場合も禁止されている。

 なお、2013年6月、ハノイ市で国内初の国家臓器移植管理センターが設立された。同センターはベトドク病院の傘下で、人材も同病院が派遣している。全国の臓器移植を手配する国の施設として位置づけられているが、同センターによって手配される移植手術の数は非常に限られている。

[Thanh Ha - Duc Phu - Hoang Loc, Tuoi Tre, 8-9-10-11/09/2014, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
地中に眠る烈士の身元を特定、遺骨DNA鑑定の最前線 (10:41)

 ハノイ市にあるベトナム科学技術研究所(VAST)は、現在進行中の「烈士(戦死者)の遺骨捜索・収集・身元確認を強化する500日間集中プロジェクト」で、遺骨サンプルの鑑定を担っている。鑑定を担当する機関は、VAST...

ペトロベトナムと銀行2行、第4オモン火力発電所の融資契約を締結 (25日)

 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)はこのほど、ベトナムで最も歴史のある元国営4大銀行のベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)、および三菱UFJ銀行が出資する元国営4大銀行の

ラム書記長にトルストイ平和賞、平和と国際協力への貢献を評価 (25日)

 ロシアのレフ・トルストイ国際平和賞の審査委員会は24日、2026年の同賞をベトナムのトー・ラム書記長 兼 国家主席に授与することを全会一致で決定した。諸民族間の平和の促進と協力関係の構築への多大な貢献が...

ダナン:外国人観光客を魅了するアヒルマッサージ体験が話題に (25日)

 南中部地方ダナン市ホイアン街区(phuong Hoi An、旧クアンナム省ホイアン市)で、外国人観光客がユニークな「アヒルマッサージ」を体験する動画がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で話題を呼んで...

「人気上昇中の島10選」にフーコック島が選出、エクスペディア (25日)

 世界の大手総合旅行ブランドのエクスペディア(Expedia)は、自社の検索データに基づく「人気上昇中の島10選」を発表した。このうち、ベトナムからは南部メコンデルタ地方アンザン省のフーコック島が選出された。...

米国の新関税が発効、日本やベトナムに最高税率を適用 (24日)

 米国政府は米東部時間24日、ベトナムを含む60か国・地域に対する新たな関税措置を発効した。強制労働によって生産された商品の輸入防止策が不十分な国を対象としたもので、ベトナムには対象国の中で最高税率と...

第17回日メコン外相会議、ベトナムが5つの優先分野を提案 (24日)

 フィリピンのマニラで22日、第17回日メコン外相会議が開催された。ベトナムのレ・ホアイ・チュン外相と日本の茂木敏充外務大臣が共同議長を務め、日メコン協力の深化や優先課題について協議した。同会議は第59...

強制労働製品の輸入を禁止、新政令公布 米通商政策を意識した動き (24日)

 政府は22日、外国貿易管理法の詳細を定める新たな政令第292号/2026/ND-CPを公布した。同政令は9月5日に施行され、従来の政令第69号/2018/ND-CPに代わるものとなる。  今回の改正における最大の特徴は、強制...

シャープ子会社、ベトナムの太陽光発電合弁会社を完全子会社化 (24日)

 シャープ株式会社(大阪府大阪市)の子会社で、エネルギーソリューション事業を手掛けるシャープエネルギーソリューション株式会社(SESJ、大阪府八尾市)は、ベトナムで太陽光発電所関連事業を手掛ける合弁会社を...

タンソンニャット空港~ロンタイン空港の直結バス路線を開設へ (24日)

 建設省はこのほど、ホーチミン市のタンソンニャット国際空港と東南部地方ドンナイ市で建設中のロンタイン国際空港を結ぶバス路線の開設案に同意した。両空港間の乗客の移動需要に応えるとともに、周辺地域との...

韓国の造船用資材メーカー、カインホア省で新工場を着工 (24日)

 造船用資材などを生産する韓国のセジン重工業(Sejin Heavy Industries)はこのほど、南中部地方カインホア省にあるニントゥイ工業団地で新工場を着工した。  投資総額は約400億~570億ウォン(約44億~63億円...

環境汚染事件のドゥックザン化学、社長ら3人追加立件 計14人に (24日)

 半導体原料の黄リンで世界需要の3割分を生産するドゥックザン化学[DGC](Duc Giang Chemicals Group)は、同社の社長や副社長を含む幹部3人が新たに立件されたことを明らかにした。

家事使用人の権利保護強化、人民委員会への未通知や契約違反に罰則 (24日)

 労働、社会保険、および契約に基づくベトナム人労働者の海外派遣分野における行政違反の処罰に関する政令第283号/2026/ND-CP(9月10日施行)の中で、家事使用人の雇用に関する違反行為への罰則が具体的に規定され...

金・宝飾品大手SJC幹部ら4人立件、密輸ダイヤ3400個を合法化 (24日)

 北中部地方タインホア省警察は20日、大規模なダイヤモンド密輸事件の捜査を拡大し、ホーチミン市人民委員会傘下の金・宝飾品大手であるサイゴンジュエリー(Saigon Jewelry=SJC)の営業部長ら4人を密輸容疑で新...

職場のストレス度、ベトナムは13%で東南アジア最低 日本39% (24日)

 米国の世論調査・コンサルティング会社ギャラップ(Gallup)が発表した世界の職場の従業員意識調査「State of the Global Workplace」の2026年版によると、調査前日に1日の大半でストレスを感じたベトナムの労働...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved