ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイ:メトロ2A号線、車両洗浄装置を国内で初めて導入

2019/05/30 06:35 JST配信
(C) vnexpress.net
(C) vnexpress.net 写真の拡大.

 ハノイ市で建設中の都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)の開業に向けて、最新設備の導入や職員の教育訓練などの準備が着々と進められている。

 車両基地(デポ)では、ベトナムで初めてとなる車両洗浄装置が設置された。デポに入場した編成は洗浄線へ入り、洗剤が入った水1m3とブラシを使ってわずか15分で4両編成の車両が洗浄される。既に装置の設置は完了しており、現在は試運転で1日1~2編成を洗浄している。

 洗浄装置は定置式で、側面と前後面に据え付けられた合計7つのブラシがそれぞれ1分間に140~280回回転して車体を洗浄する。ブラシは車体に優しい特殊素材が使われており、日本から輸入している。装置の操作は中国の北京で3か月間の研修を受けた職員が担当し、車両の装置通過状況をモニタリングする。洗浄が完了した編成は留置線に入れ替えられる。

 教育訓練では職員600人以上が開業に向け訓練を受けている。このうち本線運転士46人と構内運転士13人、技術者、信号監視員、当直など職員86人が運転シミュレーターを使って雨や霧、火災、事故などあらゆるシチュエーションを想定して訓練している。運転士は北京で1年間の訓練を修了し、走行距離は5000~2万kmに上る。

 このほかにも接客、車両メンテナンス、駅設備、電気、信号通信、保線など各専門分野で教育プログラムが実施されている。2A号線の責任者は、同路線の職員は各プログラムを通じて運用に十分な技術レベルに達しており、いつでも開業できる状態だと評価している。

 メトロ2A号線は4月末の商業運転開始が予定されていたが、進捗の遅れにより間に合わなかった。現在のところ、正式な運転開始時期は発表されていない。

【関連記事】

ハノイ:メトロ2A号線、首相が運行開始時期の報告を要請 (2019/09/17)
ハノイ:メトロ2A号線の遅れ、主な原因は中国元請業者―交通運輸省 (2019/08/14)
ハノイ:メトロ2A号線、政府から9800万USDの借入を提案 (2019/07/11)
ハノイ:メトロ2A号線、運転開始に向け最終準備中 (2019/06/11)
ハノイ:メトロ2A号線、4月末の運転開始は間に合わず (2019/05/03)
ハノイ:メトロ2A号線、乗車券割引案を発表―市が年間145億VND補助 (2019/04/10)
ハノイ:メトロ2A号線で駅施設の試運転、駅構内破損は4月の開通までに修理 (2019/04/01)
ハノイ:メトロ2A号線、各駅にバス停を設置―路線バスと接続 (2019/03/14)

[vnexpress.net 17:13 (GMT+7) 27/5/2019 / vnexpress.net 18:42 (GMT+7) 22/5/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
越系米国人のスタートアップ、「AIグラス」で660万USD調達 (13:45)

 米国ハーバード大学の卒業生で、ベトナム系米国人のアインフー・グエン(AnhPhu Nguyen)氏と友人のケイン・アルデイフィオ(Caine Ardayfio)氏が設立したスタートアップ企業「ミラ(Mira)」は、新型人工知能(AI)グ...

オートリブ、クアンニン省にエアバッグクッション生産工場を開設 (13:05)

 自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)はこのほど、東北部地方クアンニン省のアマタシティ・ハロン工業団地の新事業所でオープニングセレモニーを開催した。  式典には、在ベトナ...

ベトナム、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)に加盟 (6:02)

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は15日、ベトナムが11月7日付けで所定の手続きを完了し、IRENAに加盟したと発表した。  IRENAへの加盟は、再生可能エネルギーの拡大やエネルギー転換、グリーン成長を重...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ベトナムとキプロス、二重課税防止協定を締結 (6:02)

 キプロスの首都ニコシアで15日、ベトナム財政省とキプロス財務省が、所得に対する二重課税防止・租税回避防止に関する協定を締結した。  同協定は、両国間における課税権の合理的な配分を確保し、国際基準...

ハノイ:旗艦映画館「ギャラクシー・シネX」がオープン (5:57)

 ギャラクシー・スタジオ(Galaxy Studio)は15日、北部市場への進出戦略の一環として、同社にとってハノイ市初となる旗艦映画館「ギャラクシー・シネX・ハノイセンター(Galaxy CineX - Hanoi Centre)」をオープン...

ホーチミン:26年3月からバス運賃改定、メトロとの共通券導入へ (5:50)

 ホーチミン市は、2026年3月1日から市内路線バスの運賃を改定するとともに、バスと同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の共通乗車券を初めて導入する方針だ。同市建設局が同市人民委員会に...

SBI、ベトナムのインシュアテックスタートアップに出資 (4:48)

 SBIホールディングス株式会社(東京都港区)は、同社グループが運営するSBI-NTUキョウボ・デジタルイノベーションファンド(SBI-NTU-Kyobo Digital Innovation Fund、シンガポール)を通じて、ベトナムのインシュア...

伊藤忠ロジスティクス、新会社をホーチミンに設立 (4:35)

 総合物流業の伊藤忠ロジスティクス株式会社(東京都港区)は、ベトナムにおけるグローバルサプライチェーン需要の拡大に対応すべく、100%子会社「伊藤忠ロジスティクス・ベトナム(ITOCHU LOGISTICS (VIETNAM)=I...

コンベヤのJRC、ベトナム子会社をフンイエン省に設立へ (3:00)

 コンベヤや環境プラント、ロボットSIなどの事業を手掛ける株式会社JRC(大阪府大阪市)は、同社100%出資のベトナム子会社を北部紅河デルタ地方フンイエン省に設立する。  ベトナム子会社「JRCベトナム(JRC V...

ベトジェットエア、運賃最大100%割引キャンペーン 3日間限定 (2:31)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、年末の旅行シーズンに合わせて、12月17日(水)午前0時から19日(金)23時までの3日間限定で、すべてのベトナム国内線

ハイフォン港、年間貨物取扱量が200万TEUを初突破 (16日)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で港湾群を運営する港湾大手ハイフォン港[PHP](Hai Phong Port)は14日、2025年年初からの貨物取扱量が200万TEUを突破したと発表した。

日本政府、ベトナム中部の洪水被害に150万USDの緊急無償資金協力 (16日)

 日本政府は12日、ベトナム中部における甚大な洪水被害に対する支援として、150万USD(約2億3300万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定した。  今回の緊急無償資金協力により、国際移住機関(IOM)を通...

交通事故被害者の救急搬送、個人救助者に最大3万円の支援金 (16日)

 道路交通事故の被害軽減基金に関する政令第279号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、交通事故被害者および救助者への支援制度が新たに導入された。  支給される支援金は、身体損傷率に基づいて規定されている...

ホーチミン~カントー~カマウ鉄道、建設省がCTグループの提案審査 (16日)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、CTグループ(CT Group)が提案しているホーチミン市~カントー市(南部メコンデルタ地方)~カマウ省(同)間鉄道プロジェクトを審査するよう建設省に指導した。    CTグルー...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved