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ハノイ市で4月中に商業運転の開始が予定されている都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)は現在、運転開始に向けて駅施設等の試運転を行っている。自動改札機や自動券売機、通信システム、監視カメラの動作を継続的に確認して、運転開始までに万全の体制を整えていく方針だ。
この数日は、車両に搭載された自動制御装置の動作確認のため、試験走行を連日行っている。メトロ2A号線は全長約13.5kmの高架鉄道で、12駅を設置。車両は4両編成が13本。最高速度は80km/h、平均速度は35km/hで、2分間隔で運行する。運賃は普通の乗車券が距離により7000~1万5000VND(約34~73円)となる予定。但し、この運賃は商業運転が開始されてからの試行期間のみに適用され、メトロの運行費・管理費に関する規定が決まり次第、正式な運賃案を市に提出し検討する。
4月中の商業運転の開始に向けて試運転を進める中、駅構内では、手すり部分のガラスのひび割れや、エスカレーターに設置した屋根を支える柱の部分でコンクリートのひび割れが見つかるなど複数の箇所が破損しているのが確認されている。案件の進捗状況が懸念されていることについて、プロジェクト管理委員会は、「まだ工事中の段階で、案件の引渡し前に施工業者が全て修理するので問題ない。工事自体は残すところ、あと1%のみだ」と強調した。
メトロ2A号線は、2017年に中国の政府開発援助(ODA)追加融資を受けて投資総額が約8億8600万USD(約983億円)に膨らんでいる。当初は2016年の開業が予定されていたが、その後、何度も開業時期が延期されている。