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ホーチミン市3区にあるバンコー(Ban Co)市場の中に、アヒル肉の春雨(mien vit)を提供する創業60年の名店がある。値段は他より高いものの、格別の味で人気を集めている。
この店は見つけるのが難しいが、ここの味に勝る店はないと常に多くの人で賑わっている。グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通り沿いにある市場のメインゲートを入り、まっすぐ数十m歩けば店にたどり着く。
麺は春雨(mien)か米麺のブン(bun)のいずれかを選べる。1杯5万VND(約230円)とお高めだが、毎日10羽以上のアヒルを煮込んだスープ、そして柔らかく煮て大きくぶつ切りにしたアヒル肉が格別だ。
店は小さく、いくつかのテーブルがあるだけにもかかわらず、午前6時にオープンして11時か12時ごろには売り切れてしまう。
この店では、麺と具を分けて食べるのが通の食べ方。春雨かブンが入った器と、アヒル肉とタケノコが乗った皿を別に注文するのだ。
店のオーナーであるチャンさんによると、この店は彼女の母親の代から営んでいるものだという。母親は中華系の出身で、中国人と結婚したが、提供するメニューは北部風の味付け。これは、バンコー市場の周りには北部から移り住んだ人が多く、彼らの味覚に合わせたためとされている。