ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

新型コロナ、重症化の英国人パイロットは上体が起こせるまで回復

2020/06/09 15:49 JST配信
(C) zing
(C) zing 写真の拡大.

 ベトナムで確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者のうち、最も重症化していた国内91人目の感染者であるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の英国人パイロットのステファン・キャメロン=Stephen Cameronさん(男性・43歳)は8日夜、上体を起こしてベッドの上に座って、両足を動かしたり、ホワイトボードに字を書いたりするなど目覚ましい回復をみせた。

 COVID-19を発症したキャメロンさんは3月18日に入院。その後、重症化して意識不明の状態が続いていた。約2か月にわたって体外式膜型人工肺(ECMO)の治療を受けていたが、5月末に意識を回復すると、劇的に容体が改善し、6月3日にはECMO装置を外すことができた。

 キャメロンさんは、免疫系が暴走するサイトカインストーム(サイトカインが過剰に産生され、正常な細胞まで攻撃してしまう免疫反応)を起こし、一時は肺が約10%しか機能していなかったが、今は60%まで肺機能が回復している。

 ECMO装置が外れた後は、通常の人工呼吸器を使用しており、医師らが人工呼吸器の取り外しに向けて治療を続けているが、依然として重症であるため、バックアッププランとして脳死ドナーの肺を使用する肺移植計画案を準備している。

 なお、キャメロンさんの医療費については、加入する旅行保険から支払われる見通し。COVID-19は、ベトナムにおいて世界的な流行が懸念されるレベルA(最も危険)の伝染病として扱われており、医療保険加入の有無を問わず、全てのベトナム人が無料で治療を受けられる。ベトナム人の医療保険加入者の治療費は医療保険基金で、非加入者の治療費は国家予算でそれぞれ賄う。

 一方、外国人の治療費は原則として本人が負担することになっている。これまでに確認された外国人感染者50人のうち49人が退院済みで、治療費は2000万~7億VND(約9万5000~330万円)。殆どの場合、旅行保険会社が治療費を支払った。

【関連記事】

新型コロナから回復し帰国した英国人パイロット、「コロナを軽視すべきでない」 (2020/08/01)
新型コロナ重症から回復の英国人パイロットが無事帰国、116日間の治療終え (2020/07/13)
新型コロナ、ベトナム国内の外国人患者50人全員が回復 (2020/07/09)
新型コロナ感染者数332人、陽性は残り6人 重症患者も驚異的な回復 (2020/06/12)
新型コロナ、ベトナムの感染者は332人で変わらず 96.4%が回復 (2020/06/11)
新型コロナ感染者数332人、陽性は残り9人のみ 95%超が回復 (2020/06/10)
新型コロナ、重症化していたベトナム航空パイロットが意識回復 (2020/05/28)
新型コロナ、8割超が退院 重症患者も回復の兆し (2020/05/20)

[VnExpress 23:15 8/6/2020 / Zing 23:38 08/06/2020 / Tuoi Tre 07:58 08/06/2020 16:38 08/06/2020 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムのリゾート市場、既存資産への再投資が成長主導 (19日)

 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ(Savills)傘下のサヴィルズ・ホテルズ(Savills Hotels)によると、ベトナムのリゾート市場は転換期に入っている。観光需要が堅調に推移する一方、ホテルの新規供給は減速...

カインホア省:第1ニントゥアン原発、住民移転計画承認 (19日)

 南中部地方カインホア省人民委員会は、同省(旧ニントゥアン省)で計画されている第1ニントゥアン原子力発電所プロジェクトのサブプロジェクト1「土地収用・住民移転計画」を承認した。  サブプロジェクト1は...

ソニー・ミュージック、地場イエーワン傘下企業の株49%取得へ (19日)

 地場系大手総合メディア会社イエーワングループ[YEG](YeaH1 Group)は、ソニー・ミュージックエンタテインメント香港(ソニー・ミュージック香港=Sony Music Entertainment Hong Kon

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

カラオケの騒音に最大1.2万円の罰金、昼夜問わず適用 (19日)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日施行)によると、騒音を伴い、他人の生活に影響を与えるカラオケ行為は、最大200万VND(約1万1770円)の罰金を科される可...

SEA Gamesサッカー、ベトナムが劇的逆転勝ちで金メダル (19日)

 タイで開催中の第33回東南アジア競技大会(SEA Games 33)は12月18日に、男子サッカー競技の決勝が行われ、U-22ベトナム代表が開催国U-22タイ代表を3-2で下して2大会ぶり4度目の金メダルに輝いた。ベトナムは前半...

ベトジェット会長、「25年の影響力のある人物」に2年連続選出 (19日)

 英ライフスタイル誌「タトラー(Tatler)」が発表した「2025年の影響力のある人物」に、格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)のグエン・ティ・フオン・タオ会

リックソフト、地場ビープラス・ソフトウェアと資本業務提携 (19日)

 テクノロジーソリューション事業などを手掛けるリックソフト株式会社(東京都千代田区)は、エンタープライズソフトウェア開発およびアトラシアンベースのソリューション統合を専門とする地場ビープラス・ベトナ...

ホーチミン:メトロ1号線、運行開始1年で1895万人利用 (19日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)によると、2024年12月22日に運行を開始した同市メトロ1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は、運行開始から約1年が経過した12月15日時点で、累計7万8194本を運行...

ハノイ:旧市街に初の地下駐車場を建設へ (19日)

 ハノイ市人民委員会は、旧市街における初の地下駐車場計画として、ホアンキエム街区のフンフン・バットダン公園に建設予定の地下駐車場について、縮尺500分の1の計画を承認した。  予定地は、北西がフンフ...

ガバメント効率性指数25年版、ベトナムは120か国中48位 (19日)

 シンガポールのチャンドラー・ガバナンス研究所(Chandler Institute of Governance=CIG)は、120か国の政府の能力と成果を測定した「チャンドラー・グッド・ガバメント・インデックス(Chandler Good Government...

丸紅と浜松市、アマタシティ工業団地の優遇措置で協定 (19日)

 丸紅株式会社(東京都千代田区)と静岡県浜松市は、浜松市内企業の海外における事業展開を支援することに合意した。  同協定は、丸紅がアジア地域で展開する工業団地に浜松市内の企業が入居する際に優遇措置...

中部の豪雨被災地、年内に住宅修繕完了 「クアンチュン作戦」実行 (19日)

 ファム・ミン・チン首相は17日、ベトナム中部で発生した記録的な豪雨・洪水により住宅が倒壊・損壊・流失した住民に向けて、住宅の再建・修繕を行う「クアンチュン作戦」の実施を促した。  「クアンチュン...

25年11月の新設外資企業322件、前年同月比+20% (19日)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2025年11月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比▲22.0%減、前年同月比+20.2%増の322件で、うち会社が309件、営業所が12件、...

セルプロジャパンとSMC、ベトナム向け再生医療事業展開で提携 (19日)

 D2C×サブスクリプション事業やメディカルサポート事業を手掛ける株式会社Waqoo(東京都世田谷区)のグループ会社で、再生医療関連事業を行うセルプロジャパン株式会社(神奈川県藤沢市)は、日本の医療技術の...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved