ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

新型コロナから回復し帰国した英国人パイロット、「コロナを軽視すべきでない」

2020/08/01 06:03 JST配信
(C) Vnexpress
(C) Vnexpress 写真の拡大.

 ベトナムで新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したことが確認され、重症から奇跡的な回復を見せ7月12日に治療を終えたベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の英国人パイロットのステファン・キャメロン=Stephen Cameronさん(男性・43歳)が同日母国のスコットランドに帰国し、「新型コロナを軽視すべきでない」と病床から取材に答え、人々に警戒を呼び掛けた。

 キャメロンさんはベトナムで最も重症化していた国内91人目の感染者。3月18日に入院し、意識不明の状態が続き約2か月にわたり体外式膜型人工肺(ECMO)の治療を受けていたが、5月27日に意識が回復。その後は劇的に容体が改善し6月3日にはECMO装置を外し、7月12日に3度の乗り継ぎを経て無事に帰国した。

 昏睡状態から意識を取り戻した際、キャメロンさんは今後ずっと全身不随で二度と歩くことができないのではないか、パイロットの道を閉ざされるのではないかという不安に駆られたという。キャメロンさんは2021年初めにもパイロットに復職することを目標に、現在も治療に専念している。

 取材に対してキャメロンさんは、自身を新型コロナが与える深刻な影響の生き証人と捉えて「現在の英国の国民健康保険(NHS)に自身のような重症患者の措置能力や資金があるとは思わない」と語った。

 さらに2mのソーシャルディスタンスに不満を抱くこともあるかもしれないが、重症化すれば自身のように10週間にわたり医療機器に頼って生きることになるとして、新型コロナを軽視すべきでない、政府が指導する対策を厳正に順守すべきだと警鐘を鳴らしている。

 現地の医療関係者によると、キャメロンさんの現在の状態はあくまで完治に向けての治療半ばにあり、全快まではまだ長い道のりだとしている。

[Vnexpress 10:54 28/7/2020,T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハイフォン港、年間貨物取扱量が200万TEUを初突破 (16日)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で港湾群を運営する港湾大手ハイフォン港[PHP](Hai Phong Port)は14日、2025年年初からの貨物取扱量が200万TEUを突破したと発表した。

日本政府、ベトナム中部の洪水被害に150万USDの緊急無償資金協力 (16日)

 日本政府は12日、ベトナム中部における甚大な洪水被害に対する支援として、150万USD(約2億3300万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定した。  今回の緊急無償資金協力により、国際移住機関(IOM)を通...

交通事故被害者の救急搬送、個人救助者に最大3万円の支援金 (16日)

 道路交通事故の被害軽減基金に関する政令第279号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、交通事故被害者および救助者への支援制度が新たに導入された。  支給される支援金は、身体損傷率に基づいて規定されている...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ホーチミン~カントー~カマウ鉄道、建設省がCTグループの提案審査 (16日)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、CTグループ(CT Group)が提案しているホーチミン市~カントー市(南部メコンデルタ地方)~カマウ省(同)間鉄道プロジェクトを審査するよう建設省に指導した。    CTグルー...

信頼性の高い輸送企業、ジェマディプトがロジスティクス部門1位 (16日)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は11日、2025年の信頼性の高いロジスティクス・輸送企業トップ10を発表した。ロジスティクス部門では、ジェマディプト港湾海

ベトナムと中国、国境ゲートでの貨物双方向輸送の試行開始 (16日)

 ベトナムと中国の両国当局は10日、国境ゲートを通じた貨物の双方向輸送方式の試行を開始した。期間は2026年12月9日までの1年間となっている。試行は、以下の3つの国境ゲートの専用道路および通関レーンで実施す...

年間外国人観光客2000万人を初達成、フーコック空港でセレモニー (16日)

 ベトナム国家観光局によると、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)で12月中旬に、年間外国人観光客2000万人達成を祝した記念式典が催される。  2025年はベトナム観光業の65年...

韓国コーロン、ホーチミンにエアバッグ素材工場を設立へ (16日)

 韓国化学素材大手のコーロンインダストリー(Kolon Industries)はこのほど、自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)との間で、エアバッグ用素材供給に向けた契約を締結した。  両社...

ドンナイ省:国内初のLNG火力発電所が落成、投資総額14億USD (16日)

 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)と子会社のPVパワー[POW](PV Power)は14日、東南部地方ドンナイ省で第3ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所および第4ニョンチャ

ハノイ:大気汚染深刻化で空気清浄機の需要増、日本製中古品も人気 (16日)

 ハノイ市で大気汚染が深刻化している中、多くの家庭が健康を守るため空気清浄機を買い求める動きが強まっている。市内の家電量販店では需要が急増しており、特に子どもや呼吸器疾患の患者を抱える家庭からの需...

ハノイ:13.5万人収容の巨大スタジアム建設へ、世界2番目の規模 (16日)

 ハノイ市トゥオンティン村人民委員会は現在、地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)が提案したオリンピックスポーツ都市区エリアBの詳細計画(縮尺500分の1)について

日本映画祭2025、ベトナム4都市で開催 日本映画10作品を上映 (16日)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ホーチミン市、南中部地方ダナン市のベトナム4都市で、12月12日(金)から2026年1月25日(日)にかけて「日本映画祭(Japa...

ハノイ:交差点にAIカメラ1800台を設置、交通違反を自動検出 (16日)

 ハノイ市交通管制センターは13日に運用が開始され、人工知能(AI)を搭載した監視カメラシステムによる交通違反の自動検出の本格導入がスタートした。  同市警察は交通管制センターについて、法令を遵守して...

日本の製造業の有望事業展開先、ベトナムは3位に後退 (16日)

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)が発表した日本の製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査結果によると、今後3年程度の中期的な有望事業展開先国・地域のランキングで、ベトナムは3位となっ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved