ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン市人民委元副主席に禁固5年の判決、公的資産の違法交換で

2021/11/23 14:44 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre 写真の拡大.

 ホーチミン市文化スポーツ観光局(現:文化スポーツ局)ポピュラー音楽センターにおける公的資産の違法交換事件で、ホーチミン市人民裁判所は19日、同市人民委員会元副主席(2011~2015年任期)のグエン・タイン・タイ被告(男・69歳)を含む被告10人に有罪判決を下した。

 同事件では、不動産業界の大富豪でジエップバックズオン不動産(Diep Bach Duong)の社長を務めていたズオン・ティ・バック・ジエップ被告(女・73歳)が主犯格として特定されて詐欺・資産横領罪に問われ、終身刑の判決を言い渡された。

 タイ被告は責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われ、禁固5年の判決を言い渡された。また、◇同市財政局元副局長、◇同市文化スポーツ観光局元局長、◇ポピュラー音楽センター元所長など残りの被告8人は執行猶予付き禁固3年~禁固4年6か月の判決だった。

 起訴状によると、ジエップバックズオン不動産は3区カオタン(Cao Thang)通り57番地の不動産を、ポピュラー音楽センターは3区ハイバーチュン(Hai Ba Trung)通り185番地の不動産をそれぞれ所有していた。

 ハイバーチュン通り185番地にある庁舎は老朽化が進んでいたが、建て直すための資金が不足していたため、ポピュラー音楽センターはジエップバックズオン不動産との間で、ハイバーチュン通り185番地の不動産とカオタン通り57番地の不動産を交換し、同社がカオタン通り57番地に同センターの新庁舎を建設することで合意し、タイ被告は2009年8月にこれを承認した。

 しかし、カオタン通り57番地の不動産は、ジエップバックズオン不動産が2008年12月に銀行からゴールドを借り入れるために担保に出していた。それにもかかわらず、タイ被告らは交換時にその取引の正当性を確認していなかったことから、国はハイバーチュン通り185番地の不動産を失い、1860億VND(約9億4000万円)の損失を被ったとされる。

 ハイバーチュン通り185番地の不動産は現在、他の会社が所有している。一方、カオタン通り57番地の不動産はポピュラー音楽センターが所有している。

 問題の不動産の処分方法について裁判所は、ハイバーチュン通り185番地の不動産の取引を無効化し、現在の所有者に対してポピュラー音楽センターに不動産を返還するよう命じた。また、カオタン通り57番地の不動産については、同センターに対しジエップバックズオン不動産に返還するよう命じた。

 なお、ホーチミン市1区のドゥックバー(聖母マリア)教会を望むレズアン(Le Duan)通り8-12番地にある一等地の違法販売事件で、タイ被告は2020年9月、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪に問われ、禁固8年の判決を言い渡されている。

[Tuoi Tre 18:51 19/11/2021 / CAND 19:14 19/11/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:空港新ターミナル行き電気バス路線を運行開始 (5:42)

 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミナル(ben xe buyt Sai Gon)とタンソンニャット国際空港を結ぶ「109番」の路線バスについて、このほど開業...

ベトジェットエア、5月5日限定で運賃55%割引キャンペーン (4:48)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(月)の午前0時から23時までの1日限定で、ベトナム国内線と国際線のエコクラス運賃が55%割引(税など含まず)

4月のベトジョー記事10選:トランプ関税、石破首相訪越など (1日)

 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました。180以上の国・地域に一律10%の関税を課した上で、国・地域ごとに異なる税率を上乗せし、ベトナムに対し...

1975年4月30日、統一会堂でベトコンの旗を振った兵士の記憶 (4/27)

 1975年4月30日、特殊部隊の兵士だったファム・ズイ・ドー上尉(男性・75歳)は、南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の2階に駆け上がり、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の旗を何度も振っ...

4月のベトジョー記事アクセス数ランキング (1日)

 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ

4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに読みたい記事8選 (4/30)

 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の正門に2台の戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。これにより、長く続いたベトナム戦争が終結しました。 ...

ベトナム軍事歴史博物館、南部解放記念日に伴う5連休は入館無料 (4/30)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデー)に伴う4月30日(水)から5月4日(日)までの5連休中の入館料を無料とすることを決めた。  今回の決定は...

世銀、ベトナムの25年GDP成長率予想を+5.8%に下方修正 (4/29)

 世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.8%から+5.8%へと▲1.0%pt下方修正した。理由として、世界的な貿易政策の不確実性や経...

ハイテク・GX・半導体分野の高付加価値化で日越協力フォーラム開催 (4/29)

 石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーントランスフォーメーション(GX)・半導体分野における高付加価値産業創出に向けた日越協力フォーラムに参加...

ラムドン省:国会民族評議会議長が党委書記に転任 (4/29)

 ベトナム共産党政治局は、国会民族評議会議長のイー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏を、南中部高原地方ラムドン省共産党委員会書記(2020~2025年任期)に任命した。  同省で28日に開催された任命式には、政...

ホーチミン:ビンタン区にブックストリートが新たにオープン (4/29)

 「第4回ベトナム書籍・読書文化の日」開幕に合わせて25日、ホーチミン市ビンタン区にブックストリートが新たにオープンした。  ビンタン区ビンチドンB街区の高技術医療区内に設置され、広さ約2000m2に12の...

石破首相、クオン国家主席とマン国会議長と会談 (4/29)

 ベトナムを訪問している石破茂内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席は現地時間28日午前11時20分から約45分間にわたり、国家主席府で会談を行った。その後、現地時間同日午後2時20分から約40分間にわたり、国会...

THグループ、ビンズオン省に新工場建設へ 投資総額334億円 (4/29)

 THミルク(TH Milk)などを展開する乳業大手THグループ(TH Group)は、東南部地方ビンズオン省の第3ソンタン工業団地内に牛乳・乳製品加工工場「THビンズオン(TH Binh Duong)」を建設する計画だ。  同工場は敷...

統計局、戸籍登録・統計に関する国家レポートを初公表 (4/29)

 財政省傘下の統計局は25日、「2021~2024年度の戸籍登録・統計に関する国家レポート」を発表した。同レポートが発表されるのは今回が初めて。  同レポートでは、出生・死亡・婚姻の登録データに加え、出生...

ホーチミン:南部解放記念日の4月30日は全路線バス無料運行 (4/29)

 ホーチミン市公共交通管理センターは、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)を記念して、南部解放記念日の4月30日(水)に、市内を走る路線バスと近隣省から同市までを結ぶ路線バスを無料運行...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved