ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイ市疾病管制センター所長が逮捕、新型コロナ検査キット汚職事件に関与

2022/06/14 06:42 JST配信
(C)tuoitre
(C)tuoitre 写真の拡大.

 ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件で、ハノイ市保健局傘下の疾病管制センター(CDCハノイ)のチュオン・クアン・ベト所長(男・49歳)が10日に緊急逮捕された。

 ベト容疑者は、「競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑」で捜査を受けている。同容疑者はCDCハノイの副所長を経て、今年2月に所長に昇格したばかり。同容疑者は、ベトアー社のみが落札できるように入札の募集書類を操作し、国に90億VND(約5200万円)の損失をもたらしたとされる。

 ベト容疑者は、2020年12月に開かれたCDCハノイにおける新型コロナウイルス検査設備調達に関する汚職事件の裁判で、禁固10年の判決を言い渡されたCDCハノイ元所長のグエン・ニャット・カム被告(男)の後任。この事件は、被告らがCDCハノイにおけるリアルタイムPCR法(遺伝子増幅法)による新型コロナウイルス検査装置の調達で、取引価格を談合により水増しして国に甚大な損失をもたらしたというもの。

 なお、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)と各省・市の警察は、新型コロナ検査キットを巡る汚職で、事件が発覚した2021年12月から現在までの半年で容疑者60人以上を逮捕している。

 逮捕された容疑者には、ベトアー社の役員のほか、元科学技術相で逮捕までハノイ市共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席を務めていたチュー・ゴック・アイン容疑者と前保健相のグエン・タイン・ロン容疑者をはじめとする科学技術省と、保健省の複数の幹部や、複数省・市の疾病管制センター・公立病院の幹部などが含まれる。

 公安省の捜査によると、ベトアー社は2020年から2021年にかけて全国63省・市のうち62省・市の疾病管制センターや医療施設などに製品を販売しており、売上高は4兆VND(約230億円)に上った。ベトアー社は検査キットの製造に用いられる原材料や機械設備の価格を水増しする形で生産コストを詐称、不当な高値で販売し、この価格に同意した見返りとして、疾病管制センターや医療施設の長に合わせて約8000億VND(約46億円)の賄賂を渡していた。

 なお、国防省の捜査機関も同事件の捜査を進めており、これまでに士官2人を逮捕している。
 

【関連記事】

新型コロナ検査キット価格水増し事件、副首相補佐官を逮捕 流通認可に介入 (2022/12/02)
新型コロナ検査キット価格水増し事件、ハイズオン省トップを逮捕 容疑者90人以上に (2022/09/20)
保健省、地場ベトアー製の新型コロナ検査キットの流通認可を取り消し (2022/06/28)
ベトアー社への3等労働勲章授与取り消し、検査キット価格水増しで (2022/06/27)
ダナン市疾病管制センター所長が逮捕、新型コロナ検査キット汚職事件に関与 (2022/06/22)
新型コロナ検査キットの価格水増し事件、容疑者60人以上に 元大臣2人も (2022/06/13)
ハノイ疾病管制センター元所長に禁固10年の判決、新型コロナ関連の汚職で (2020/12/16)

[VnExpress 16:07 10/6/2022 / Tien Phong 16:26 10/06/2022 / Tuoi Tre 16:09 10/06/2022 U].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
イオンモール、ドンナイ省に初出店 ベトナム11号店 (16日)

 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、東南部地方ドンナイ省チャンビエン街区にイオンモールのベトナム11号店となる「イオンモール・チャンビエン(AEON MALL Tran Bien)」を出店する。  敷地面積は約10万...

ビンファスト、電動バイク4車種投入 電池交換網も本格展開 (16日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、電動バイクの新モデル4車種を発表した。

ベトナム企業の半数以上がサイバー攻撃被害に、標的型攻撃が主流 (16日)

 国家サイバーセキュリティ協会(NCA)は、ベトナムにおける2025年のサイバーセキュリティ状況に関する調査報告を発表した。同調査は、NCAが2025年12月に5300の機関・組織・企業を対象として実施したもの。  ...

世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・後編】 (11日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

世銀、ベトナムの26年GDP成長率予想+6.3%に上方修正 (16日)

 世界銀行(WB)は、東アジア・太平洋地域(EAP)に関する最新の経済見通しの中で、2026年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を、従来の+6.1%から+6.3%へと上方修正した。2027年のGDP成長率は+6.7%とな...

ロンタイン空港第2期、ベトナム空港社を投資主に指定 (16日)

 建設省は、東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港プロジェクト第2期について、ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)を投資主に指定した。  

保健省食品安全局の巨額贈収賄事件、元局長に禁固20年の判決 (16日)

 ハノイ市人民裁判所は14日、保健省傘下の食品安全局での巨額贈収賄事件で、被告55人に有罪判決を下した。  この事件では、同局の元幹部らが2018年から2025年にかけて企業から賄賂を受け取って分け合い、偽...

ホーチミンとドンナイ省で大規模インフラ複数着工、メトロや橋など (16日)

 ホーチミン市と、同市に隣接する東南部地方ドンナイ省で15日、複数の大規模インフラ事業が着工された。これらの事業は、第14回共産党全国大会を記念する重点プロジェクトで、ホーチミン市の成長基盤を強化する...

ハノイ・メトロ、25年の利用者数約2068万人 計画超え (16日)

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(カットリン~ハドン区間)および3号線(ニョン~ハノイ駅区間)を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は14日、2025年の利用者数が2068万人に達し、通年計画を7.13%上回ったと発...

「ベトナムフェスティバル2026大阪」、大阪城公園で3月開催 (16日)

 「ベトナムフェスティバル2026大阪」が、3月7日(土)・8日(日)の両日に大阪・大阪城公園太陽の広場で開催される。  同フェスティバルは、日本とベトナムの友好関係を背景に、子どもや大人、若者、家族連れな...

ダナン:ステーブルコインUSDTとベトナムドンの交換試行、国内初 (16日)

 南中部地方ダナン市人民委員会は、最も代表的かつ利用率が高いステーブルコインであるUSDTと法定通貨のベトナムドン(VND)の交換に関する試行事業を認可した。  ステーブルコインは、価値が安定するよう設計...

マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使に友好勲章を授与 (16日)

 レ・ホアイ・チュン外相は13日、ルオン・クオン国家主席の代理として、マーク・ナッパー駐ベトナム米国大使に対し、ベトナムが外国人に授与する最高位の勲章である「友好勲章」を授与した。ナッパー氏は大使の...

「病畜の肉」大量流通事件、老舗缶詰メーカー社長を逮捕 (16日)

 北部で「病畜の肉」の販売ルートが摘発された事件に関連し、北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察は裏付け捜査を経て、老舗缶詰メーカーであるハロン缶詰食品[CAN](Halong Canned Fo

サン・フーコック航空、マイレージプログラムを導入 (16日)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下の航空会社であるサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)は15日、マイレージプログラム「サン・シグネチャー(Sun Signature)」を開始...

鹿島合弁のウインクホテル、米ハイアットと提携 新ブランドに再編 (16日)

 鹿島建設株式会社(東京都港区)と地場デベロッパーのインドチャイナ・キャピタル(Indochina Capital)との開発合弁会社で、ベトナムで「ウインク(Wink)」ブランドのホテルを展開するインドチャイナ・カジマ・デベ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved