ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ランチと昼寝…コンビニ商戦、カギは「お昼需要」の取り込み?

2022/09/17 10:48 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 正午、ヒエップさんはノートパソコンを閉じ、オフィスのそばにあるコンビニエンスストアに向かった。昼食と、昼寝のためだ。

 ヒエップさんは、7区フーミーフン新都市区の会社で働くようになるまでは、コンビニが、理想の昼休みの場所になるなど思ってもいなかった。「この付近だと、1kmほどバイクを走らせなければ、安くておいしいご飯屋さんはありませんから」と言うヒエップさん。彼の働く会社はオフィスビルの6階、コンビニまで5分。時短のため昼休みが始まる30分前にはコンビニのアプリで昼食を注文しておく。

 彼と同じような習慣を持つ人は多く、コロナ一過、暮らしが元に戻るようになったところで、その数は急増している。「コンビニなら、食べ物も安くて、涼しく座れるところもあって、清潔で、時間の節約になります」とヒエップさんは言う。

 1区、3区、フーニュアン区などのコンビニを眺めていると、最も混雑するのは11時~13時の時間帯。おおむね1店舗あたり300人以上の来客があり、50~100人程度が店内で飲食する。

 1区ディンティエンホアン(Dinh Tien Hoang)通りのコンビニ店員によると、2021年はコロナ禍の影響で客足はかなり減ったが、今年に入ってからお昼時の客足が昨年の2~3倍に伸びた。「昨年の店舗の売上は1日200万VND(約1万2200円)程度でしたが、この数か月は800万~1000万VND(約4万8800円~6万1000円)にまで伸びています」とこの店員は言う。

 1区マックディンチー(Mac Dinh Chi)通りのコンビニのマネージャーによると、売上は主に、11時30分~13時頃に立ち寄るオフィスワーカーと大学生によるものであり、ほとんどの客が、30分~1時間ほど店内に座る。「土日を除いていつも混雑しています。休む暇もないほどです。お客さんが多いので店員も5人に増やしています。普通は3人で回すのですが」とこのマネージャーは話した。

 来客対応のため、コンビニ店員たちは早くから準備をしている。「食べ物は十分に陳列して、店内で調理するものは食材を予め準備します。お客さんがドッとくるので、店員はお昼を食べる時間もなく、ようやく14時頃になって一息、ということも多いです」とファムゴックタック(Pham Ngoc Thach)通りのコンビニ店員が話した。

 商工省の統計によると、コンビニの数は近年急増しており、2021年時点でベトナムには3000店舗超が存在し、さらに勢いよく伸びている。

[VnExpress, 06:29 09/09/2022, F].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
通話アプリ「Zalo」、利用規約改定で批判相次ぐ 当局が調査へ (6:56)

 商工省傘下の国家競争委員会は29日、通話やメッセージング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマルチプラットフォーム「ザロ(Zalo)」を運営する地場総合インターネットメディア運営大手

25年外交総括、経済外交で協定など約350件合意 (6:22)

 国際情勢が不安定化する中、ベトナムの経済外交は2025年に約350件の協定・コミットメントに合意した。これは、29日にハノイ市で開かれた2025年外交分野総括会議で発表されたもの。会議にはファム・ミン・チン首...

地場スタートアップのサオラテック、ドローンでの輸送実証に成功 (5:56)

 ドローン技術を手掛ける地場スタートアップのサオラテック(Saolatek)は29日、携帯端末販売を展開するジードンベト・テクノロジー(Di Dong Viet Technology)と連携し、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHT...

ホーチミンのベンタイン市場で半世紀以上愛されるチェー店 (28日)

 チュオン・ティ・トゥエット・チンさん(女性・63歳)は、7~8歳のころからホーチミン市のベンタイン市場で母親のチェー(ベトナム風ぜんざい)の屋台を手伝っていた。そして、50年以上にわたり市場に身を置き、母...

農業環境省、農産物トレーサビリティシステムをお披露目 (5:40)

 農業環境省はこのほど、ベトナム農産物トレーサビリティシステムのお披露目式典を開催した。同システムは、農林水産物の生産・加工・輸送・流通のすべての過程で原産地情報の記録・管理・検索を可能にするデジ...

日本のベトナム人新規入国者数、25年1~6月期は17万人 (4:19)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年1~6月期における外国人入国者数及び日本人出国者数等に関する統計によると、同期の日本におけるベトナム人新規入国者数は前年同期比+1.3%増の16万9931人で、構...

日本の在留ベトナム人数66万人で過去最高更新、国籍別2位 (3:57)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年6月末時点における在留外国人数に関する統計によると、同時点の日本における在留ベトナム人数は66万0483人で、2024年末時点と比べて+4.1%増加し、過去最高を更新...

日本のベトナム人不法残留者数、国籍別で最多 半年で▲8.6%減 (2:07)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年7月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万3070人で、2025年1月1日時点と比べて▲8.6%減少した。 ...

電子労働契約に法的枠組み、26年から適用 人的資源管理のDX加速 (30日)

 政府はこのほど、電子労働契約に関する政令第337号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)を公布した。これにより、デジタル環境における労働契約の締結・履行に法的根拠が整備され、人事管理のデジタルトランスフォー...

ビンEVタクシー、都市部向け小型EVバン配車サービス開始 (30日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

ホーチミン:第4トゥーティエム橋建設を承認、投資総額300億円 (30日)

 ホーチミン市人民評議会は、第4トゥーティエム橋案件の投資方針を承認した。同案件は、投資総額5兆0630億VND(約300億円)超で、市南部と中心部、アンカイン街区(旧トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市...

英国王室、国内在住ベトナム人に「大英帝国勲章」を初めて授与 (30日)

 英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(British Council)によると、同団体のコンプライアンス担当責任者のカオ・ティ・ゴック・バオ氏は、ベトナムと英国の二国間の教育・文化協力への...

25年の自然災害、死者・行方不明415人 被害額5400億円 (30日)

 2025年にベトナム全国で発生した自然災害により、415人が死亡・行方不明となり、728人が負傷した。被災した家屋は、倒壊が3906軒、損壊が33万0999軒に上り、数十万haの農耕地も被害を受け、経済的な被害額は91...

ホーチミン:公示地価を更新、1平米最高410万円 (30日)

 ホーチミン市人民評議会は26日、2026年1月1日から適用する公示地価表を定めた決議を採択した。  住宅用地について、第1区域(旧ホーチミン市)では、最高地価が1m2当たり6億8720万VND(約410万円)となり、旧1...

ベトナム賃金、医療・IT系が高水準 医療管理職は月給30~42万円 (30日)

 求人情報サイト「JobOKO」が先般発表した「2025~2026年給与レポート」によると、2025年のベトナム労働市場では賃金水準が引き続き改善した。高度な専門性、実務経験、テクノロジー適応力を要する各職種は、平...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved