ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム初の女性新聞編集長、グーグルドゥードゥルに登場も…肖像画のミスでグーグルが謝罪

2023/02/03 04:58 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 検索エンジン「グーグル(Google)」のロゴデザインに1日、ベトナムで初めての女性向け新聞「ヌーゾイチュン(Nu Gioi Chung=「普通の女性」の意)」の最初の女性編集長だったスオン・グエット・アイン(Suong Nguyet Anh)が登場した。2月1日はこの新聞の創刊105周年の記念日に当たる。

 グーグルのロゴデザインは「グーグルドゥードゥル(Google Doodle)」と呼ばれ、社会や人類に貢献した人物や成果など祝うため、記念日などにロゴマークが一時的に置き換えられる。

 1日に掲載されたデザインは画家カメリア・ファム氏の作品で、アオザイを着たお団子ヘアの女性が、ホアマイ(hoa mai、黄色い花をつけるミッキーマウスの木)の花を挿した花瓶やノートなどに囲まれている。

 しかし、ロゴデザインが公開された直後から、ロゴデザインの肖像画はアインではなく、ベトナム初の女子校であるスオングエットアイン女学校(1971年開校)の初代校長のダン・キム・チーではないかとの意見が相次いだ。

 これを受けて、グーグルは2日、アインの肖像画の表現にミスがあったとして謝罪した。また、作者のカメリア・ファム氏も個人のウェブページで謝罪し、インターネットで検索したアインとされる女性の写真をもとに肖像画を描いたが、結果的に誤りがあったと認めた。

 アインは1864年3月8日に南部メコンデルタ地方ベンチェ省アンビンドン村で、詩人グエン・ディン・チエウ(Nguyen Dinh Chieu)の娘として生まれた。24歳の時に父親のチエウが亡くなり、教員生活を経て、南部メコンデルタ地方ティエンザン省ミトー市で結婚し娘を授かったものの、わずか2年後に夫に先立たれた。

 1918年2月1日に新聞「ヌーゾイチュン」が創刊された時、アインは編集長となり、文化や社会における女性の役割について多くの記事を執筆した。1921年1月20日に57歳で死去した。

 彼女の功績から、ホーチミン市や南中部高原地方ラムドン省ダラット市、東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市などには「スオングエットアイン通り」が存在している。

 なお、アインとチーの画像が誤って使用されたのはこれが初めてではなく、他の人物との間違いも多々あった。実際のところ、研究者ですらアインの実際の写真が掲載された新聞などは見たことがないという。

[VnExpress 16:37 02/02/2023, 11:50 01/02/2023, O, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
通話アプリ「Zalo」、利用規約改定で批判相次ぐ 当局が調査へ (6:56)

 商工省傘下の国家競争委員会は29日、通話やメッセージング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマルチプラットフォーム「ザロ(Zalo)」を運営する地場総合インターネットメディア運営大手

25年外交総括、経済外交で協定など約350件合意 (6:22)

 国際情勢が不安定化する中、ベトナムの経済外交は2025年に約350件の協定・コミットメントに合意した。これは、29日にハノイ市で開かれた2025年外交分野総括会議で発表されたもの。会議にはファム・ミン・チン首...

地場スタートアップのサオラテック、ドローンでの輸送実証に成功 (5:56)

 ドローン技術を手掛ける地場スタートアップのサオラテック(Saolatek)は29日、携帯端末販売を展開するジードンベト・テクノロジー(Di Dong Viet Technology)と連携し、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHT...

ホーチミンのベンタイン市場で半世紀以上愛されるチェー店 (28日)

 チュオン・ティ・トゥエット・チンさん(女性・63歳)は、7~8歳のころからホーチミン市のベンタイン市場で母親のチェー(ベトナム風ぜんざい)の屋台を手伝っていた。そして、50年以上にわたり市場に身を置き、母...

農業環境省、農産物トレーサビリティシステムをお披露目 (5:40)

 農業環境省はこのほど、ベトナム農産物トレーサビリティシステムのお披露目式典を開催した。同システムは、農林水産物の生産・加工・輸送・流通のすべての過程で原産地情報の記録・管理・検索を可能にするデジ...

日本のベトナム人新規入国者数、25年1~6月期は17万人 (4:19)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年1~6月期における外国人入国者数及び日本人出国者数等に関する統計によると、同期の日本におけるベトナム人新規入国者数は前年同期比+1.3%増の16万9931人で、構...

日本の在留ベトナム人数66万人で過去最高更新、国籍別2位 (3:57)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年6月末時点における在留外国人数に関する統計によると、同時点の日本における在留ベトナム人数は66万0483人で、2024年末時点と比べて+4.1%増加し、過去最高を更新...

日本のベトナム人不法残留者数、国籍別で最多 半年で▲8.6%減 (2:07)

 日本の法務省出入国在留管理庁が発表した2025年7月1日時点における不法残留者数に関する統計によると、同時点の日本におけるベトナム人不法残留者数は1万3070人で、2025年1月1日時点と比べて▲8.6%減少した。 ...

電子労働契約に法的枠組み、26年から適用 人的資源管理のDX加速 (30日)

 政府はこのほど、電子労働契約に関する政令第337号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)を公布した。これにより、デジタル環境における労働契約の締結・履行に法的根拠が整備され、人事管理のデジタルトランスフォー...

ビンEVタクシー、都市部向け小型EVバン配車サービス開始 (30日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

ホーチミン:第4トゥーティエム橋建設を承認、投資総額300億円 (30日)

 ホーチミン市人民評議会は、第4トゥーティエム橋案件の投資方針を承認した。同案件は、投資総額5兆0630億VND(約300億円)超で、市南部と中心部、アンカイン街区(旧トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市...

英国王室、国内在住ベトナム人に「大英帝国勲章」を初めて授与 (30日)

 英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(British Council)によると、同団体のコンプライアンス担当責任者のカオ・ティ・ゴック・バオ氏は、ベトナムと英国の二国間の教育・文化協力への...

25年の自然災害、死者・行方不明415人 被害額5400億円 (30日)

 2025年にベトナム全国で発生した自然災害により、415人が死亡・行方不明となり、728人が負傷した。被災した家屋は、倒壊が3906軒、損壊が33万0999軒に上り、数十万haの農耕地も被害を受け、経済的な被害額は91...

ホーチミン:公示地価を更新、1平米最高410万円 (30日)

 ホーチミン市人民評議会は26日、2026年1月1日から適用する公示地価表を定めた決議を採択した。  住宅用地について、第1区域(旧ホーチミン市)では、最高地価が1m2当たり6億8720万VND(約410万円)となり、旧1...

ベトナム賃金、医療・IT系が高水準 医療管理職は月給30~42万円 (30日)

 求人情報サイト「JobOKO」が先般発表した「2025~2026年給与レポート」によると、2025年のベトナム労働市場では賃金水準が引き続き改善した。高度な専門性、実務経験、テクノロジー適応力を要する各職種は、平...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved