ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ダクラク庁舎襲撃は組織テロ、米国拠点組織が関与 公安省発表

2023/06/23 15:01 JST配信 (2023/06/23 16:12 JST最終更新)
(C)thanhnien
(C)thanhnien 写真の拡大.

 国際連合本部(米国・ニューヨーク)で17日から25日にかけて開催されている世界各国の対テロに関するハイレベル会議で、ベトナム公安省傘下国土安全保障局のファム・ゴック・ベト少将は、今月11日に南中部高原地方ダクラク省クークイン郡(huyen Cu Kuin)で発生した庁舎襲撃事件について言及した。

 少将は同事件について、「組織的なテロ活動」と明言し、「容疑者の中には、米国に拠点を置く組織のメンバーが含まれており、この組織からベトナムに潜入してテロ活動を行うよう指令を受けていた」と述べた。

 少将によると、亡命したベトナム人による反政府組織や、民族・宗教問題に便乗した過激派が海外に拠点を置き、SNSなどを利用して宣伝・扇動し、組織に引き入れた不満分子に訓練を施すなどしてテロ活動を行っている、組織はメンバーを国内に派遣し、テロ活動を直接指導しているという。

 今回の事件で襲撃を受けたのは、エアティエウ村(xa Ea Tieu)とエアクトゥル村(xa Ea Ktur)にある共産党委員会や人民評議会、人民委員会の庁舎を併設した施設。容疑者らは、海外移住と金銭の支給を条件として凶行に加担した。11日午前0時35分に庁舎2か所を襲撃し、庁舎内で警察官4人を殺害。他の警察官2人に重傷を負わせ、火炎瓶で施設を放火した。

 武装集団はその後、通報を受けて庁舎に駆け付けたエアティエウ村の共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席とエアクトゥル村の共産党委員会書記 兼 人民評議会主席を殺害し、さらに現場近くに居合わせた通行人3人を殺害。地元住民3人が人質にされ、このうち2人は警察によって救出され、1人は自力で脱出した。

 なお、同事件では20日までに逮捕者が74人に増えており、これまでに、軍用銃や自作銃15丁、各種弾丸1199個、手榴弾、刃物、スリングショット、携帯電話が証拠物件として押収された。

【関連記事】

武装集団によるダクラク省庁舎襲撃事件、100人に有罪判決 10人は終身刑 (2024/01/23)
武装集団によるダクラク省庁舎襲撃事件、6人を指名手配 (2023/12/01)
武装集団によるダクラク省庁舎襲撃事件、92人を起訴 (2023/10/20)
ダクラク省庁舎襲撃事件、テロ罪で75人を起訴 (2023/06/26)
武装集団によるダクラク省庁舎襲撃事件、逮捕者74人に 捜査続く (2023/06/21)
武装集団によるダクラク省庁舎襲撃事件、逮捕者62人に デマ流布の100人余りに罰金 (2023/06/19)
武装グループによるダクラク省庁舎襲撃事件、逮捕者39人に 村党委書記と村人民委主席も殉職 (2023/06/13)
ダクラク省:銃で武装したグループが庁舎襲撃、警察官4人殉職 (2023/06/12)

[Tuoi Tre 18:22 22/06/2023 / Thanh Nien 18:35 22/06/2023 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムの通信事業者、eSIM普及を加速 (15:13)

 ベトナムの通信事業者が、物理SIMからeSIMへの転換を強化している。各社はオンライン手続きに対応し、手数料の無料化を進めている。これにより、通信分野におけるデジタル化が一段と加速しつつある。  12月...

2025年の信頼性の高い旅行会社、ベトラベルが3年連続1位 (13:54)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は1日、2025年の信頼性の高い旅行会社トップ10とホテル・リゾート部門トップ5を発表した。  同ランキングは、財務能力やメディアの信頼性、関連...

有料テレビ「K+」、26年1月でベトナム事業終了 (13:17)

 有料テレビ「K+」を運営するオーバー・ザ・トップ(OTT)サービス事業者のベトナム・サテライト・デジタル・テレビジョン(VSTV)は、2026年1月1日付けで「K+」のサービスの提供を終了すると発表した。  イン...

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

ノイバイ空港、第2旅客ターミナル拡張エリアが12月19日に運用開始 (6:56)

 ハノイ市ノイバイ国際空港の第2旅客ターミナル(T2)拡張エリアは18か月の工期を経て、12月19日に運用が開始される予定だ。T2では、3D手荷物スキャナー「920CT」や米国運輸保安局(TSA)基準を満たしたボディスキャ...

ホーチミン:都市鉄道人材の育成急ぐ、外国人専門家への依存軽減 (6:28)

 ホーチミン市人民委員会は、都市鉄道(メトロ)網の拡大に向け、2025〜2030年の人材育成計画を公表した。同市は2035年までに7路線、2045年までに10路線の運行を予定しており、運行と保守に必要な人材を計画...

ホーチミンに自由貿易区を設立、政府が提案 (5:54)

 政府はこのほど、ホーチミン市の開発にかかる特別制度の試行に関する国会決議第98号/2023/QH15の一部を改正・補足する決議案を国会に提出し、同市に自由貿易区(FTZ)を設立することを提案した。改正は、投資を呼...

サン・フーコック航空、26年3月に国際線運航開始 (5:28)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)は、ベトナム民間航空局(CAAV)から国際線対応の航空運送事業許可(Air Operator Certificate...

EV配車サインSM、ラオスで法人向け電気タクシーサービスを展開 (4:37)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM

行政区を点数方式で分類、社会経済政策策定の根拠に (3:38)

 行政区分類に関する政令第307号/2025/ND-CP(11月27日施行)では、行政区の分類基準を定めており、社会経済政策や地方行政の運営体制を整備するための基礎とした。  新政令が公布された背景には、今年7月の行...

テックフェスト2025、ハノイで12月12日から開催 (2:03)

 ハノイ市のホアンキエム湖歩行者天国で12月12日(金)から14日(日)まで、スタートアップとイノベーションに関する体験型イベント「テックフェスト・ベトナム2025(TechFest Vietnam 2025)」が開催される。  同...

聖母マリア教会がXmasライトアップ、LED装飾は昨年の2倍 (6日)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会は、今年もクリスマスシーズンに合わせて装飾され、クリスマスの雰囲気を楽しむ大勢の家族連れや若者で賑わっている。  同教...

第21回ホイアン日本祭り2025、12月26日から開催 (6日)

 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン文化遺産保存管理センターは4日、ホイアン旧市街で12月26日(金)から28日(日)にかけて、第21回ホイアン日本祭り2025が開催されると発表した。  同イベントはダ...

コンダオ国立公園、IUCNグリーンリストに認定 (6日)

 ホーチミン市コンダオ特区のコンダオ国立公園(Vuon Quoc gia Con Dao)はこのほど、国際自然保護連合(IUCN)が認定・授与する「グリーンリスト(Green List)」の認定証を受領した。  「グリーンリスト」は、コ...

ラムドン省:洪水で1750世帯が孤立、自治体が緊急対応を指示 (5日)

 南中部地方ラムドン省で豪雨に伴う洪水被害が発生している。旧ビントゥアン省のエリアを中心に大規模な洪水が発生し、約1750世帯が孤立する事態となり、同省人民委員会が4日に緊急対応を指示した。  省全体...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved