ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

元日定年退職のブオン元商工次官、職権乱用容疑で逮捕

2024/01/08 05:21 JST配信
(C)tuoitre
(C)tuoitre 写真の拡大.
  • 元商工次官、定年退職直後の逮捕劇
  • 公務執行上の職権乱用容疑で捜査
  • 国家電力計画の乱れ、EVNの利益圧迫

ホアン・クオック・ブオン元商工次官(男・61歳)が商工省および複数省・市における違反事件に関与したとして、公安省傘下の治安捜査機関に逮捕された。公安省報道官トー・アン・ソー中将が4日に明らかにした。

 ブオン容疑者は、公務執行上の職権乱用容疑で捜査を受けている。同容疑者は2010年8月に商工次官に就任、2012年9月には商工省傘下のベトナム電力グループ(EVN)の会長に転任した。

 その後、2015年1月に商工次官に帰任し、2020年まで電力・再生エネルギー分野などの指導を担当。2020年11月に同省傘下のペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil and Gas Group=PVN)の会長に転任し、2024年1月1日に定年退職となった。

 同事件に関連し、政府監査委員会は2023年12月25日、「2011~2020年国家電力開発計画(第7期電力計画=PDP7)」と「改正PDP7」の実施状況に関する調査結果を発表。この中で、商工省が電力計画に違反し、多くの太陽光発電案件を違法に承認したと指摘した。

 調査結果によると、商工省は法的根拠がない太陽光発電案件154件(出力合計1万3837MW)を承認し、首相に実施を承認するよう要請した。これらの事業実施により、送電網の開発が発電容量の増加に見合わず、一部地域では電源構成が不均衡に陥った。今回指摘された違反は、改正PDP7を狂わせ、国家送電網の過負荷を引き起こしたとされる。

 また、国家鉱物保護区といった不適切な用地での太陽光発電案件開発や、太陽光発電案件の投資主に支払う固定価格買取制度(FIT)の設定についても違反があったと指摘されている。不適切な価格設定により、EVNの負担となる太陽光発電案件の投資主に対する電力買取コストが増加し、EVNの利益が圧迫される形となった。

 商工省での違反をめぐっては、商工省やEVNの複数幹部・元幹部が逮捕され捜査を受けている。

[Tuoi Tre 17:02 04/01/2024 / Thanh Nien 17:05 04/01/2024 / Vietnamnet 09:52 05/01/2024 U].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
電子書籍リーダー利用者、年+15%のペースで増加 (14:11)

 ベトナムの電子書籍リーダー販売大手アキショップ(Akishop)によると、国内で電子書籍リーダーを使っている人は30万人以上おり、年+約15%のペースで増加している。世界の増加率は+8~10%で、ベトナムはこれを...

PVテクニカル・サービス、洋上風力発電タワーを初輸出 (13:55)

 国営ペトロベトナムグループ(PVN)の傘下で石油関連サービスを手掛けるペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](Petrovietnam Technical Services Corporation=PTSC)は2日、ファ

第3回越日農業技術ワークショップ、越日間で覚書5件締結 (13:30)

 ハノイ市でこのほど、第3回越日農業技術ワークショップが開催された。同ワークショップでは、越日間で5件の覚書が締結されたほか、農産物の輸出基準やベトナムで活用できる農業技術などの紹介に加え、11社の展...

ノートルダム大聖堂にベトコンの旗を掲げた3人のスイス人【後編】 (1日)

前編はこちら   次の試練は使徒たちの像だった。本によれば像の高さは2m程度ということだったが、実際には2倍もあった。さらに屋根

華人系不動産関連の銀行資産横領事件、控訴審でも会長に死刑判決 (6:30)

 華人系不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)会長のチュオン・ミー・ラン被告(女・68歳)が経営支配権を掌握していたサイゴン商業銀行(SCB)を介して国民や企業から資金を調達し、不動産投資などの名目でS...

10~12月のベトナムGDP成長率予想+5.2%に減速、UOB銀 (6:11)

 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表したレポートの中で、2024年10~12月におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率が前期の+7.4%から+5.2%に減速すると予想した。  また、202...

ハノイのフォー、国家無形文化遺産に登録 (5:29)

 ハノイ市の米麺「フォー」が、文化スポーツ観光省によって国家無形文化遺産として登録された。  ハノイ市で11月19日から12月1日にかけて開催された「ハノイ食文化フェスティバル2024」の開幕式の枠組みの中...

マン国会議長、シンガポール国会議長と会談 人材支援の継続要請 (5:19)

 チャン・タイン・マン国会議長は2日、公式訪問先のシンガポールでシア・キアン・ペン国会議長と会談した。  マン国会議長はこの席で、ベトナムは常にシンガポールを共通の利益と戦略的ビジョンを持つ重要パ...

タイビン省:タン党委副書記が新党委書記に就任 (4:41)

 2日に開かれた北部紅河デルタ地方タイビン省共産党委員会の会合で、同省共産党委員会のグエン・カック・タン副書記が新書記(2020年~2025年任期)に選出された。  タン新書記は、前月末に中央宣伝教育委員長...

ベトナム発の100%ヴィーガンコスメ「Cocoon」が日本上陸 (4:20)

 卸売・小売業などを手掛けるラクフル株式会社(大阪府豊中市)は、ベトナム発の100%ヴィーガンコスメブランド「コクーン(Cocoon)」の日本市場における本格販売を開始する。  「コクーン」は、環境意識と美し...

TBC、ベトナムに美容サロン「SOCIE VIETNAM」オープン (3:53)

 日本全国にエステティックサロンを展開するTBCグループ株式会社(東京都新宿区)は2日、美容サロン「ソシエ・ベトナム(SOCIE VIETNAM)」をホーチミン市1区のショッピングモール「ユニオン・スクエア(Union Square...

ウェビナー「Inno Vietnam-Japan Meetup」、12月16日開催 (2:15)

 「新しい日越共同イニシアティブ」のワーキングチーム(WT)2は、「イノベーション」をテーマに、日本貿易振興機構(ジェトロ)、在ベトナム日本国大使館、ベトナム日本商工会議所(JCCI)、ベトナム国家イノベーショ...

大規模な国家構造改革方針、省庁の統合・解体で5省を削減へ (3日)

 ベトナム共産党のレ・ミン・フン中央組織委員長は、国家構造改革・効率化に関する2017年10月25日付けの党中央執行委員会の決議第18号-NQ/TWの実施について、1日に開かれた会議で大規模な再編方針を明らかにした...

11月製造業景況感PMI、2か月連続で楽観圏 (3日)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年11月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.8で、2か月連続で50を上回ったが、前月の51.2から▲0.4低下した。  PMIは、50を判断の分かれ目として...

国会、南北高速鉄道プロジェクトの実施を承認 (3日)

 国会は30日、南北高速鉄道プロジェクトの実施を承認する決議を採択した。国会は、関連機関が約18年にわたりプロジェクトの研究を重ね、高速鉄道を開発した複数の国の経験を踏まえた上でプレ事業化調査を完了し...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved