ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

タクシー運転手殺害の中国人3人、人身売買被害で帰国目論み犯行

2024/08/02 05:12 JST配信
(C) baophapluat
(C) baophapluat 写真の拡大.
  • 人身売買被害を恐れた3人、運転手を殺害
  • タクシー強奪後、中国帰国を目論む
  • 警察、供述の真偽確認など裏付け捜査中

南中部沿岸地方クアンガイ省で7月27日午後、タクシー運転手が殺害されて車両を奪われた事件で、同省警察は中国人容疑者3人の供述を公開した。犯行の動機は、人身売買被害に遭い、カンボジアに売り飛ばされてしまうのではないかと恐れて中国に帰国するためだったという。

 逮捕されて捜査を受けているのは、◇ファン・ジエチェン=Huang Jie Cheng容疑者(18歳)、◇ガン・イン=Gan Ying容疑者(17歳)、◇ルオ・シージュン=Luo Shi Jun容疑者(16歳)の3人。

 容疑者3人は7月27日未明、中国に隣接する東北部地方クアンニン省で大手タクシー会社の運転手として働いていたN・V・Hさん(男性・47歳)のタクシーをチャーターし、南に向かうよう指示した。

 クアンガイ省まで南下したところで、3人はHさんに殴る蹴るの暴行を加え、首を絞めて殺害した。3人はその後、タクシーを奪って再び北に向かって走行した。

 7月28日午前、北中部地方クアンビン省を走行中に不審な形跡があったことから交通警察に呼び止められたが、指示に従わず逃走を続け、逃走中に複数の事故を起こし別の車に衝突してようやく停止した。3人はその後、警察に取り押さえられて逮捕され、クアンガイ省警察に身柄を移された。

 3人は取り調べで、3人がかりで運転手を殺害してタクシーを奪ったことを認めた。中国での生活は困窮しており、ブローカーに仕事を紹介されたためベトナムに渡ったが、タクシーでの移動中にブローカーと連絡が取れなくなったという。

 人身売買被害に遭い、カンボジアに売り飛ばされてしまうのではないかと恐れた3人は話し合い、タクシー運転手を殺害してタクシーを奪い、中国に帰国することにし、犯行に及んだ。

 同事件をめぐり、警察は、容疑者らの供述の真偽を確認するなど裏付け捜査を進めている。

[Bao Phap Luat 18:30 30/07/2024, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:26年から低排出ゾーン導入、時間帯でガソリンバイク禁止 (17:47)

 ハノイ市人民委員会は、同市人民評議会に対し、低排出ゾーンの設置について定める決議案を提出した。  低排出ゾーンの設定基準として、◇都市計画上の厳重保護区域または排出制限区域に該当すること、◇渋滞...

台風15号(コト)発生、ベトナム中部方面に接近 (17:10)

 日本の気象庁が発表したデータによると、ベトナム現地時間25日19時にフィリピンのスル海で台風15号(アジア名:コト、日本では台風27号)が発生した。  コトは、26日13時の時点で南シナ海に位置しており、1時...

ハノイ工業大学を格上げ、「構成大学と学部を傘下に置く大学」に (14:42)

 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、ハノイ工業大学(HaUI、ハノイ市)を「構成大学と学部を傘下に置く大学」に格上げする首相決定第2536号/QD-TTgに署名した。  今回の格上げにより、ハノイ工業大学は学部を...

ホーチミンの市場とともに生きる:バンコー市場 (23日)

 ホーチミン市のめまぐるしく変わりゆく街並みの中で、バンコー市場(cho Ban Co)は、記憶の断片のようにひっそりと存在している。商人たちは日々、市場で商売を続けている。まるで、1束の野菜が、1kgの玉ネギが...

ホーチミン:中華街チョロンのナイトストリート、12月1日開始 (14:35)

 ホーチミン市ビンタイ街区(旧6区の一部)人民委員会は、「チョロン・ナイトストリート」を12月1日から試験運用し、2026年1月1日から正式運用すると発表した。  チョロン・ナイトストリートは、ビンタイ市場...

ベトジェットエア、初のボーイング機受領 タイ路線に投入へ (13:17)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は23日、米ボーイング社(Boeing)との間で締結した総額320億USD(約5兆円)規模の200機の発注のうち、初号機となるボーイ

ホーチミン:犬猫の飼育ルールを厳格化、狂犬病ゼロへ対策 (13:07)

 ホーチミン市人民委員会は、2026~2030年の狂犬病対策プログラムを承認した。プログラムでは、2030年までに狂犬病によるヒトの死亡例をゼロにすることを目標とする。  同プログラムによると、犬猫の飼育者...

「ベトナム南部地域投資環境紹介ウェビナー」、12月12日開催 (12:22)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)ホーチミン事務所は、12月12日(金)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分から17時30分まで)、「省市合併後のホーチミン市を中心としたベトナム南部地域投資環境...

ベトナムのデジタル経済規模見通し、25年に東南アジア2位へ (6:32)

 米グーグル(Google)とシンガポールのテマセク(Temasek)、米コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が共同で実施・公表した調査レポート「e-Conomy SEA 2025」によると、ベトナムの202...

ミュージカル「アニオー姫」、26年にKAAT神奈川芸術劇場で初演 (6:01)

 「アニオー姫」実行委員会(ブレイングループ、ヤマハミュージックベトナム、NPO国際交流促進協議会)は、「ミュージカル『アニオー姫』~Hen gap lai再び~」を、2026年9月にKAAT神奈川芸術劇場で初上演する。 ...

FPT情報通信、エジプト政府機関ITIDAとデジタル化推進で提携 (5:44)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、エジプト政府機関の情報技術産業開発庁(ITIDA)との間で覚書(MOU)を締結した。双方は先端技術の活用や人材育成を通じ、エジ

普通教育でAI教育を試験導入、小学校で12月から (5:40)

 教育訓練省はこのほど、普通教育における人工知能(AI)教育の試験導入に関する指針案と計画を公表した。小学校でのAI教育は12月から実施する予定だ。  AI教育カリキュラムは、4つの能力に対応する4つの知識...

ブルボン、ザライ省でカカオ豆の原料産地開発へ 現地企業と覚書 (4:40)

 大手菓子メーカーの株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は12日、カカオ豆の安定調達と現地産業の発展を目的として、南中部地方ザライ省において現地企業との間で「ザライ省におけるカカオ原料生産地域の開発および...

ハノイ:文廟・國子監、科挙文化をAR技術で体験 (3:53)

 ハノイ市の文廟・國子監文化科学センターはこのほど、科挙文化がデジタル体験できるアプリ「ベトナム妙史(Viet Nam dieu su)」をリリースした。拡張現実(AR)と人工知能(AI)を活用した国内初の取り組みで、文化...

ホーチミン:メトロ1号線沿いの不動産価格、3倍に上昇 (25日)

 不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムの調査結果によると、ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)沿いの不動産価格は、1号線の開通で急騰し、大半の不動産プロジェクト...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved