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- ベトナム人妻の味方をした実父を殺害
- 殺害前に被告と妻が口論、妻は義父に相談
- 渡越した父親に妻子への態度を諭され立腹
ホーチミン市人民裁判所は28日、実の父親を殺害したとして殺人罪に問われていた韓国人のイム・ヨングォン被告(男・42歳)に死刑判決を言い渡した。
起訴状によると、2024年3月10日、被告はベトナム人妻のN・T・Mさんと口論になり、Mさんに暴行を加えた上、飼い犬を殺害した。恐怖を感じたMさんは、2人の子どもを連れて家を出て、韓国にいる義父のL・J・Iさんに連絡して相談した。
Lさんは3月13日に韓国からベトナムに渡航し、ホーチミン市7区タンフー街区にある高級サービスアパート「シーニックバレー1(Scenic Valley 1)」の被告夫婦の自宅に泊まり、被告と過ごした。
その晩、父子でビールを飲みながら話した際、父親がMさんの味方をして被告に妻子への態度を諭したため、被告は腹を立て、深夜に父親の殺害を決意した。被告は台所から刃物を持ち出すと、就寝中の父親を複数回刺し、さらに刃物が手から離れた後はハサミで父親を刺して殺害した。
被告はその後、自らの腕を切りつけ、マンション敷地内の芝生で寝ていた。翌14日午前6時30分頃、マンションの警備員が血まみれの被告を発見し、警察に通報するとともに病院に救急搬送した。
Mさんが警備員と無施錠の自宅を確認したところ、寝室の前に倒れている義父の遺体を発見し、警察に通報した。
被告は裁判で罪状を認めた。裁判所は、被告の行為は非常に悪質だと判断し、死刑の判決を下した。