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- 高校卒業兼大学入学統一試験の季節到来
- 事故で骨折の受験生が担架で会場入り
- 前日午後に交通事故で肋骨骨折
今年も高校卒業 兼 大学入学統一試験(国家統一試験)の季節が到来した。人生を左右する一大イベントとあって、受験生だけでなく保護者も必死だ。仕事を休んで、試験会場まで子どもの送り迎えをし、炎天下やスコールの中、会場の外で試験終了を待ち続ける保護者の姿は、もはや風物詩と言ってもいい。
もちろん家族の期待を背負った受験生も覚悟を持って試験に臨んでいる。受験生の1人であるハノイ市在住のグエン・チュン・キエンさん(男性)は26日午後、卒業試験第2科目の数学のテストを受けた後、帰宅途中に交通事故に遭い、肋骨骨折の重傷を負って病院に緊急搬送された。
キエンさんは、怪我で身動きが取れないなか、試験を受け続けることを決意。最終科目のテストを受けられるように、息子を試験会場に運んでほしいと、家族が病院に依頼した。父親は「息子が苦しいのは分かっているが、無事に試験を終えられることを願っている」と話した。
27日朝、救急車で試験会場に到着したキエンさんは、病院スタッフに付き添われて担架で試験室に入り、試験を受けた。キエンさんは、市内のスポーツ高校に通っており、バクニン体育大学への入学を希望しているが、今回の事故で夢を叶えるのは難しくなってしまった。