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リゾートでの日本人少年溺死事故、建設規定違反容疑で男を立件

2026/09/22 10:20 ICT配信
(C) Cong An Lam Dong
(C) Cong An Lam Dong 写真の拡大.

 南中部地方ラムドン省ムイネー街区(phường Mũi Né、旧ビントゥアン省ファンティエット市)のリゾート「センタラ・ミラージュ・リゾート・ムイネー(Centara Mirage Resort Mui Ne)」のプールで2022年4月、ホーチミン市在住の日本国籍の少年(当時10歳)が格子状の吸引口カバーに身体を吸い付けられて溺死した事故で、同省警察は、グエン・クオック・クアン容疑者(男・65歳、ホーチミン市在住)を建設事業に関する規定に違反し甚大な被害を引き起こした容疑で立件した。

 同省人民検察院は8月5日にこの立件決定を承認した。容疑者の違反行為の内容や役割などについては、まだ公表されていない。

建設省の鑑定で設計・施工など複数の違反が判明

 鑑定結果によると、同リゾートのプール整備において、事業主がマッサージ用ポンプの吸排水システムについて、設計・施工・検収に関する基準を承認しておらず、建設法の規定に基づく技術設計の審査も実施していなかった。

 また、技術設計業者が海外基準を適用したものの、吸引口の水流速度の計算や、吸引によって身体が動けなくなるリスクの検討を行っていなかったほか、実際に設置された吸引口カバーも、承認済み書類に記載されたものとは異なる、平板状のプラスチック製格子を現場で製作したものだったことなど、複数の違反が判明した。

罪名変更と捜査再開に至る経緯

 同事故は2022年5月、旧ファンティエット市警察が業務上過失致死の疑いで刑事事件として立件したが、その後、捜査の一時停止や再開、旧ビントゥアン省警察への移管を経て、建設省の鑑定結果に基づき、2025年3月に建設事業に関する規定に違反し甚大な被害を引き起こした容疑へと罪名が変更された。

 刑事司法共助に関する回答を待つため捜査が一時停止された後、6月にラムドン省警察が捜査を再開した。遺族が関係機関への請願を続ける中、今回の容疑者立件に至った。

 なお、当初の鑑定では、プールの構造や作動原理に異常はなく、身長1.4m、体重39kgの人を死に至らせるほどの吸引力は発生し得ないとの結論が示されていた。しかし、2024年4月の再鑑定では、作動中のプールには少年と同程度の体格の人を吸い付けるほどの吸引力があり、背中が吸引口に接触した場合は自力で脱出できず、死に至る可能性があるとの結論が示され、当初の鑑定結果は覆された。さらに、設計・施工・検収など複数の違反も確認された。

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