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Lam Dong総合病院での悲劇(1)

2004/07/31 10:58 JST配信

 7月23日午後、Lam Dong総合病院産婦人科科長と当直医師班長が辞表届けをLam Dong省保健局に提出した。これは約1ヶ月前の6月29日に同病院で無責任な医師たちが1人の妊婦を死に至らしめた悲劇の責任をとった結果である。

 6月29日夜、Lam Dong省に住むLe Thi Ngoc Haさんは陣痛がひどくなり第2子出産のために夫のSinhさんや家族とともに同省総合病院へ向かった。だが病院へ到着したHaさんは医師に強く腹部を押し付けられ診察されたあげく「まだ出やしないよ、さあ家に帰るんだ、また明日くるがいい」という医師の冷たい言葉を受けただけだった。

 妻の苦しむ様子に夫のSinhさんは医師たちに病院で出産まで待機させてくれるよう願い受け入れられたが、Haさんはその夜午後10時から翌朝4時30分ごろまで連続して血尿が続き、陣痛も激しさを増していた。Sinhさんはさらに医師に診察してくれるよう懇願したがその返答は「ベッドで寝てなさい、行ったり来たりするんじゃない、出産はまだなんだから。」とまたもや冷たい返事であった。

 29日夜から翌日30日の朝まで懇願したのにも関わらず誰1人として診察に訪れず、午前4時55分ごろになってやっと1人の助産婦が診察に訪れたが「まだ産まれやしない!」の一言で片付けられ朝6時を迎えた。陣痛はすでに限界状態を向かえており、母体の限界をさ迷う妻の姿に意を煮やした夫と家族は思い切って分娩室にHaさんを連れていったが、それを見つけた助産婦はHaさんを引き戻し「ここから出てゆきなさい!何をしてるんだ、妊婦はあんただけじゃないんだよ!」と怒鳴りつけられた。

 それからわずか10分後Haさんは医師たちが唖然としている前で2.9キログラムの男の子を出産した。

 しかし悲劇はここから起こった。<続く>

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