ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

人の家を"骨抜き"に その様々なやり口

2006/05/30 07:15 JST配信

 ある住宅施工業者が「4軒の建設を請け負えば1軒分は丸々自分の取り分にできる。」と明かすように、詐欺行為によって建築費の30%をも自らの懐に納めるような悪徳な施工業者が後を絶たない。

 ホーチミン市ビンタイン区のMさんの場合は施工業者の用意した契約書に騙された典型例である。業者が勝手に自分の意図と異なった資材を用いていることを発見したMさんは、工事のやり直しを求めたが聞き入れられなかったため、裁判所に訴え出た。しかし、契約書は"資材調達についてはオーナーが責任を持ち、業者は工事のみ行う。"という前提で作成されていたため、オーナーであるMさんが資材について業者を訴えるという行為そのものが認められなかった。そればかりかMさんは一方的に契約を破棄したとして逆に業者に損害賠償責任を問われることとなり、肝心の建設中の家は既に1年以上も野ざらしになっている。

 この他にオーナーから指定された物より安い資材や少ない材料を用いることによって浮いた経費を自らのポケットマネーにするような例も多く見られる。通常、数十年は耐え得るであろう住宅に対する保証期間は僅か1年間であり、この期間を過ぎれば業者は一切の責任を問われない。また、たとえ住宅の耐久年数の減少が、業者による資材の誤魔化しなどの詐欺行為によるものだとしてもその因果関係を立証することは非常に難しい。

 契約書の些細な条項も見落とさず、工事中は頻繁に現場に足を運ぶ等、オーナー自らが警戒心を持つことが肝要であると言えよう。

[2006年5月24日、tuoi tre紙、電子版].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
国会、企業法の一部を改正・補足する法律を可決 (17:58)

 国会は17日、企業法の一部を改正・補足する法律を賛成多数で可決した。同法は7月1日に施行される。  これにより、一部条項を改正・補足する形で、企業法を具体化・明確化する。  同法律によると、企業...

PVテクニカル・サービス、洋上風力発電の基礎33基の輸出完了 (17:07)

 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam)傘下のペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](PTSC)は、洋上風力発電の基礎構造物33基の海外への輸出を完了し、16日に東南部地方バリア

東南アジア大手500社、ベトナムの12社がトップ100入り (14:44)

 米経済誌フォーチュン(Fortune)は、東南アジアの大手企業500社のランキング「フォーチュン・東南アジア500(Fortune Southeast Asia 500)」2025年版を発表した。この中で、ベトナムから76社がランクインした。 ...

世界のベトナム人街を訪ねて【プラハ編・後編】 (15日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ダナン:国内初の自由貿易区が誕生、総面積1881ha (6:46)

 6月13日付け首相決定第1142号/QD-TTgにより、ベトナム初の自由貿易区(FTZ)が南中部沿岸地方ダナン市で正式に設立された。総面積1881haで、リエンチエウ区とホアバン郡の計7区画から成る。  FTZ内には、生産...

ホーチミン:メトロ1号線、運行開始6か月で1000万人利用 (6:15)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)によると、国内初の地下鉄として2024年12月22日に運行を開始したメトロ1号線は、運行開始から約6か...

国会、VAT税率引き下げ措置延長の決議採択 26年末まで (5:56)

 国会は17日、企業の生産活動および国民の消費需要を刺激すべく、付加価値税(VAT)税率が10.0%となっている商品・サービスに対するVAT税率を▲2.0%pt引き下げて8.0%とする決議を採択した。  新決議によるVA...

ベトナム航空、中東情勢緊迫化で飛行ルート調整 (5:32)

 イスラエルとイランの対立で中東情勢が緊迫化していることを背景に、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ベトナム~欧州間の路線について飛行ルートを調整したと発表した。

ベトジェットエア、ロールス・ロイス製エンジン40基を追加発注 (4:30)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は16日、英ロールス・ロイス(Rolls-Royce)との間で、ワイドボディ機のエアバスA330neo型機向けエンジン「トレント7000(

ホーチミン市環状4号線、ベカメックスのJVが一部区間の投資主に (3:15)

 東南部地方ビンズオン省人民委員会は、ホーチミン市環状4号線の一部となるトゥービエン橋~サイゴン川区間建設案件(第1期)の投資主の選定結果を承認した。同案件は官民パートナーシップ(PPP)方式によるBOT(建設...

ベトジェットエア、運賃0VNDキャンペーン中 6月22日まで (2:14)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、6月22日(日)23時00分まで、全てのベトナム国内線と国際線を対象に運賃が0VND(税など含まず)からとなるキャンペーン

越米の第3回相互関税交渉が終了、建設的な進展を確認 (17日)

 ベトナム商工省は、ベトナムと米国が米ワシントンD.C.で9日から12日まで実施していた相互関税の二国間協定に関する第3回交渉を終了したと発表した。  今回の交渉は、全体として建設的かつ前向きに進展し、...

広告法の一部改正・補足など法律3本可決、広告の取り締まり強化 (17日)

 国会は16日、◇広告法の一部を改正・補足する法律、◇改正雇用法、◇教師法の3本の法律を賛成多数で可決した。いずれも2026年1月1日に施行される。 <広告法の一部を改正・補足する法律>  広告法の一部を...

国防省、全国のドローン飛行禁止・制限エリアを公表 (17日)

 国防省は15日、全国の空域におけるドローンなどの無人航空機およびその他の無人機の飛行禁止エリアと飛行制限エリアを公表した。  飛行禁止・制限エリアの詳細は、専用ウェブサイト<https://ca

国会、改正法人税法を可決 10月1日施行 (17日)

 国会は14日、改正法人税法を賛成多数で可決した。同法は2025年10月1日に施行される。  今回の改正では、企業が複数の異なる優遇措置の対象となる場合、「最も有利な優遇措置」を適用することを原則とする規...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved