ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム人はミスコンテストがお好き?

2010/12/05 08:27 JST配信
(C) Tuoi tre, T.T.D
(C) Tuoi tre, T.T.D 写真の拡大

 ベトナムの人々はミスコンテストに興味を持っている人が非常に多いが、それはミスコンテストが世界的に注目度が高いものだと思い込んでいるからではないだろうか。最近、ベトナムはミスワールドやミスアース、ミスインターナショナル、ミスユニバースなどのコンテスト開催権を得ようと必死になっている。

 11月3日に中国でミスワールドコンテストが開催され、米国代表がミスワールドに選ばれた。しかし、このミスコン後半日経っても米大手メディアであるCNNやニューヨークタイムズ、BBC、CBSがこのことをメディアで伝えることはなかった。唯一、ABCニュースのウェブサイトにはミスワールドに関する記事があった。しかしその扱いは非常に小さく、内容も簡単なものだったにもかかわらず、ウェブサイトの読者のコメント欄には、こんなくだらない記事を掲載するのは止めてくれと記事を非難するコメントが寄せられていた。

 打って変わってベトナムでは、大手オンラインメディア5社がウェブサイトのトップページでミスワールドを扱い、米国代表の詳細や写真を掲載した。ベトナムではミスコンの予選から報道し、参加者のスリーサイズ、履歴、家族構成、写真集などを繰り返し取り上げた。こうしたメディアの影響から、元来好奇心旺盛なベトナム国民は、ミスコンテストは世界各国でも大注目されているイベントに違いないと思うようになっているのだろう。

 ベトナムでは世界的なミスコンのベトナム代表を決定するミスベトナムのほか、ミスハノイ、ミスワールドベトナム、ミスメコンデルタ、ミス少数民族、ミスティーン、ミセスワールド、ミスオーシャン、ミススポーツ、ミスジュエリーなど、数えるときりがないほど多数のミスコンがある。ミスコンに参加すること、或いは何らかの賞を受賞することは一種のステータスとなっている。2008年にはミスベトナム受賞者がこのステータスを手に入れるために学歴を詐称していたことが発覚し非難の的となった。

 近年、ミスユニバース機構やミスワールド機構がミスコンテストの開催地としてベトナムに注目している。これについて、欧米諸国でミスコンテストへの関心が薄れてきていることから、ミスコンを維持するために、ミスコンへの注目度が高く1つのステータスとして重要視されているベトナムが注目されているのではという意見も一部では出ている。また、こうした理由によりミスコン開催地に選ばれてもベトナムのイメージアップには繋がらないと指摘する声もある。

 その一方で、ミスコンが社会的に大きな意義を有するという意見もある。11月にHIV・エイズ感染者が参加するミスHIVがテレビで放送され、多くの視聴者の感動を呼んだ。このミスコンは、HIV・エイズに感染した女性たちが自分に自信を持って生きる姿や、生き生きと社会活動に参加する姿を伝えたことで、HIV・エイズに対する差別や偏見をなくすための社会的な前進に貢献したと評価されている。

[12月4日 VIET JOベトナムニュース, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
カインホア省:人民評議会議長が人民委員会主席に (13:07)

 南中部地方カインホア省人民評議会は16日、同省共産党委員会筆頭副書記 兼 同省人民評議会議長のグエン・カック・トアン氏を同省人民委員会の新主席(2021~2026年任期)に選出した。  トアン氏は新主席就任...

ラムドン省党委副書記がタインホア省党委副書記に、人民委主席兼任 (13:04)

 ベトナム共産党政治局の決定により、南中部地方ラムドン省共産党委員会筆頭副書記のグエン・ホアイ・アイン氏が、北中部地方タインホア省共産党委員会副書記(2020~2025年任期)に任命され、タインホア省人民委...

訪越の露プーチン大統領補佐官、ラム書記長と会見 (6:38)

 トー・ラム書記長は16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の補佐官で、同国の海洋評議会議長を務めるニコライ・パトルシェフ氏と会見した。同氏は15日から18日までの日程でベトナムに滞在している。 ...

「おかけになった電話は…」の音声案内で知られる「国民的声」の主 (14日)

 キム・ティエンさんの「黄金の声」は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の19時のニュース番組と共に長年親しまれ、電話がつながらなかったときに流れる「おかけになった電話は…(Thue bao quy khach vua goi...)」とい...

ビエンホア空港のダイオキシン除染、熱処理システム着工 (6:02)

 東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港で15日、ベトナムと米国の両政府の協力によるダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトで除染が完了した土地の引き渡し、ダイオキシン熱処理システムの着工、障がい者の生活の...

世界技術革新力ランキング、ベトナムは44位 低中所得国2位 (5:57)

 2025年の世界技術革新力ランキング(Global Innovation Index=GII)によると、ベトナムはスコアが37.1で、世界139か国・地域中44位となった。  低中所得国の中ではインドに続いて2位、東南アジア・東アジア...

高収益企業トップ500、ベトテルが1位に浮上 (5:28)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)が発表した「収益が高いベトナム企業トップ500(PROFIT500)」の2025年版で、国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)がペトロベ...

25年8月の訪日ベトナム人6.1万人、8月として過去最高を記録 (4:45)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年8月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+16.7%増の6万1200人で、8月として過去最高を記録した。  1~8月期では、前年同期比+10.4%増の47万9300人となっ...

25年8月の対日貿易収支、1271億円の黒字 前年同月比▲0.1%減 (4:15)

 日本の財務省が発表した2025年8月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比▲0.1%減の1270億5400万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+11.0%増の2335億7700...

ソーシャルワイヤー、システム開発子会社MK1の出資持分65%譲渡 (3:02)

 インフルエンサーPRやリリース配信サイト「@Press(アットプレス)」などを手掛けるソーシャルワイヤー株式会社(東京都港区)は16日、連結子会社であるMK1テクノロジー・ベトナム(MK1 TECHNOLOGY VIETNAM、ハノイ...

「にいがたベトナムフェスティバル」、10月4日・5日開催 (2:24)

 新潟県は、10月4日(土)・5日(日)の両日、「にいがたベトナムフェスティバル2025」を新潟駅南口広場で開催する。開催時間は10時00分から17時00分まで。  同イベントは、新潟県民にベトナムの文化に触れ親し...

ベトナム、初のAI法を発表へ 年末めど (17日)

 政府は、人工知能(AI)を国家戦略の柱と位置づけ、2025年末をめどに国家AI戦略の改定版とベトナム初のAI法を発表する方針だ。  AIを国の知的インフラとして、持続可能な発展や国家競争力の強化、国民の生活...

ベトナム、米国による12種類の漁業認定拒否に再考要請 (17日)

 グエン・ホン・ジエン商工相は15日、米国のハワード・ラトニック商務長官宛てに書簡を送付し、米商務省(DOC)および商務省傘下の海洋大気庁(NOAA)が、12種類の漁業について米国の海洋哺乳類保護法(MMPA)に基づく...

ビンEVタクシー、インドネシア2都市目でサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・

フエ:ボトルや缶のデポジットモデル試行、東南アジア初 (17日)

 世界自然保護基金(WWF)ベトナムとフエ大学傘下の科学大学は14日、北中部地方フエ市で「デポジットリターンシステム(Deposit and Return System=DRS)」試行モデルを発表した。これは、WWFノルウェーのベトナム...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved