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不慮の事故で脳死となった息子を「生かす」ため、ハノイ市に住むカン・ティ・ガンさん(女性・59歳)は、危篤状態の1人を含む5人に息子の臓器を提供する決心をした。5人のうち4人はまだ若く、自分への臓器提供者の母親であるガンさんのことを「お母さん」と呼んでいる。
「お母さん、私をもう一度生んでくれてありがとう。この恩は決して忘れません」。
母親に抱き守られて安らかな子供達を表すような、青空の下で大きく枝を広げてそびえる大樹の絵の下端に、このメッセージと共に「ハウ、クオン、ティエン、トゥイ、フン」という5人の名が刻まれている。
これは、ガンさんの息子から臓器提供を受けた5人が、自分を生まれ変わらせてくれたことに感謝の気持ちを込めてガンさんに送った絵だ。ハノイ市クオックオアイ郡のドラン集落にある小さな家の中で、ガンさんは3日に一度はその絵を綺麗に拭いている。
ガンさんの夫は感電事故のため早くに亡くなり、ガンさんは息子2人と娘1人をひとりで育てなければならなかった。ふくよかで優しそうな顔つきのガンさんは、カニを捕まえアヒルを育てながら、水田の真ん中に立つ小屋で母子4人でひっそりと過ごした生活を忘れることはないという。
20年間をその小屋で過ごした後、2015年にガンさんは平屋の家を建て、1986年生まれの末息子のチン・ディン・バンさんの結婚を待ち望んでいた。しかし、喜びは長くは続かなかった。2016年7月27日の夜、ガンさんが都市部でベビーシッターの仕事をしている時、バンさんが手すりの上で寝ている最中に地面に落下したとの電話を受けた。
第103軍医病院に到着すると、医師からバンさんは99%脳死状態で、助かる可能性はないと告げられた。ガンさんは雷に打たれたように崩れ落ちた。
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