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学校で読み書きを学ぶ少数民族の女性たち、非識字者ゼロ目指す

2019/12/01 05:57 JST配信
(C) dantri
(C) dantri

 ホー・ティ・ホアさん(女性・60歳)は、フオンリン村モイ地域(ban Moi)のクラスの最年長。クラスに参加するようになって3か月、ホアさんは文字の読み書きができるようになった。ホアさん自身は成果について「ちょっと文字がわかるようになったけれど、まだ3か月勉強しただけだし、まだまだよ」と話す。

 ホアさんの家族は経済的に苦しく、15歳のときに幼稚園で勉強をする機会もあったが、仕事をしなければならずすぐに辞めざるを得なかったのだという。その後、18歳のときに結婚し、7人の子供を育て上げ、今では15人の孫がいる。

 フオンリン村モイ地域の非識字撲滅クラスの生徒はいずれもブル・バンキエウ族の女性で、年齢は35~60歳。授業は毎週平日の16時30分から17時の間に集合し、19時に終わる。授業は2人の先生が同時に教え、生徒には教科書とペン、学習教材が与えられる。

 クラスの開講にあたり、生徒を集めるために先生たちはそれぞれの家や畑に赴いて非識字の人々を誘って回った。当初の生徒は27人。多くは好奇心から教室に通い始めたが、頭に入れるのが難しい文字があると、多くの人が辞めてしまった。

 そのため、先生たちはなおさら積極的に広報活動を行わなければならなかった。生徒も文字が読めるようになると学校へ通うのが楽しくなり、その数は45人に増えた。

 クーボー村落(thon Cu Vo)で非識字撲滅クラスの教壇に立つチュオン・クアン・ティエン先生によると、開講したばかりの頃は生徒の数も多かったが、だんだん減っていき、先生たちは生徒に戻ってくるよう声をかけに行かなければならなかったという。

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