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偽装された売春
 こうしたシュガーベイビーとシュガーダディーの関係について、専門家は「偽装された売春」だと指摘する。
 国家行政学院ホーチミン校の講師である社会学博士・心理療法学修士のファム・ティ・トゥイ氏は、「養父(ba nuoi)」や「養子(con nuoi)」という言葉を利用して「クリーンさ」で覆い隠しているものの、これは紛れもなく売春だと指摘する。
 以前は小規模だったが、今ではオンライン広告などで目にすることも多く、夫が「シュガーダディー」をしていると知った妻や、娘が「シュガーベイビー」をしていると知った親などから相談を受けることも増えたという。
 中には、嫉妬で暴力を受けたり罵倒されたり、学業を諦めざるを得なくなったり、望まない妊娠をしたり、生んだ子供を他人に引き渡したりするシュガーベイビーもいる。
 シュガーベイビーとシュガーダディーの現象が生まれる原因として、道徳の問題に加えて、シュガーベイビーの道を選択する女性たちに、お金や学業の悩み、家族との関係、不安定な精神状態、失恋など様々な問題を抱える人が多いこともある。
 一方、男性がシュガーベイビーを求めるのは、性的欲求を満たすために喜んでお金を使うということがある。シュガーベイビーとシュガーダディーの問題は、単なる道徳や腐敗、違法ビジネスというよりも、より広範な社会現象に起因しているといえる。
 また、弁護士のドー・チュック・ラム氏もまた、お金と物質的な利益と引き換えに性的な行為を行うことは、法律的にも売春にあたると指摘する。
 売春防止法では、売春・買春・仲介を行った違反者は刑事罰の対象となり、少なくとも6か月から3年の禁固刑を受けることになる。また、相手が18歳未満だった場合は少なくとも1年から5年の禁固刑、さらに複数回または複数人と関係を持った場合は最長で15年の禁固刑となる。
 このほかにも、シュガーダディーがシュガーベイビーの性的な動画を撮影し、これを利用して脅したり、性奴隷にしたり、家族の幸せを壊したりする危険性もある。
 一方、シュガーベイビーがシュガーダディーの秘密をばらすと脅して財産を奪ったりするケースもあるのが現実だという。
 実際に5年以上シュガーベイビーとしてホーチミン市や東南部地方ビンズオン省のお金持ちを相手にしてきたHさん(27歳)は、今やアルコールに依存し、男性に拷問され、性感染症に苦しみ、10歳も上に見えるほど老け込んでいる。
 Hさんによると、5年間で会った男性の中にはきちんとした身なりをしながらも、ベッドの上では不健全という人もたくさんいた。友人たちもシュガーベイビーの道を選んだが、いずれも後に性感染症やアルコール依存症、薬物依存症、うつ病に苦しんだ。そして多くが貧しい売春婦となり、逃げるために借金を負い、法律を犯した。
 そしてHさんは、「わずかなお金を手軽に得るためにシュガーベイビーになる子たちは、後々使い古されてぼろぼろになり、貧しくなり、借金を負って不安定な生活を送るだけで、自分の身体を売ってお金を得て、『人生を変えた』子なんて見たことがありません」と語った。
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