ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ホーチミンの貧しい人々に古着を無料で届ける、ボランティアに生きる81歳

2021/04/11 05:24 JST配信
(C) thanhnien
(C) thanhnien

 毎朝7時にトゥーさんはホーチミン市4区のトンタットトゥエット(Ton That Thuyet)通りの一角に姿を現し、人々が古着をもらいに来るのを待つ。9時を過ぎると市内の病院や市場などあちこちを回って古着を配る。

 11~12時ごろに自宅へ帰って一休みし、午後になると今度はニャーベー郡の工業団地の周辺を回る。1日の移動距離は50km近くになる。

 トゥーさんによると、4年間もこの活動を続けるのは簡単ではなかったという。各地から集まってくる古着以外の費用はすべて自費で、子供たちが渡してくれる老後のための資金から拠出している。

 トゥーさんの妻のレ・ティ・ベーさん(67歳)は自宅近くの市場の一区画で商売をし、トゥーさんが安心して古着を無料で配れるようにすべてを工面している。

 「最初は私も彼のことが心配でした。身体が弱くて、暑い中や風の強い中を出かけるのも大変ですから。でも、彼が決心したので、私も何でもしようと思いました。彼がたくさんの人に喜びを与えていて、私も嬉しいです」とベーさんは打ち明けた。

 応援してくれる人々がいる一方で、トゥーさんの活動を奇妙な目で見る人々もいる。「子供や孫くらいの歳の人から、他人事の世話をするなんて頭がおかしいんじゃないかと嘲笑されることもあります。私もこの歳ですから気にしませんが、自分の理想と心に従ったことをすればそれでいいんです。この活動をすることで、私の人生はより有意義なものになっています」とトゥーさん。

 トゥーさんの三輪バイクに気付いて、ニャーベー郡でスルメを売っているグエン・バン・コーさん(56歳)が駆け寄り、何枚かTシャツを選んだ。コーさんは近くで4年ほど商売をしているが、商売を始めたころにトゥーさんの古着カーを初めて見かけていた。

 「トゥーさんから古着をもらうのは2回目です。主にTシャツを選びました。人の生活を助けるボランティアなんて、誰にでもできることではないですよ。本当に感心しますし、憧れます」と話してから、コーさんはトゥーさんと握手してお礼を言った。

 古着を手にした人の明るい表情を見るとトゥーさんは、自分が好きなことをし、夜は家族と一緒に過ごす今の自分の人生が、完全に満たされていると感じられるのだという。

前へ   1   2   3   次へ
[Thanh Nien 11:25 05/04/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム国際見本市2026、ハノイで4月8日から開催 (2:26)

 ハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(VEC)で、4月8日(水)から11日(土)まで、「第35回ベトナム国際見本市(Vietnam Expo 2026)」が開催される。  同展示会は、政府の委託を受けて商工省の主宰のもと、貿...

ロンタイン空港、首相が26年第4四半期の商業運用開始を指示 (3/31)

 ファム・ミン・チン首相は29日、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港を視察し、2026年第3四半期(7~9月)までに同空港の建設を完了させ、同年第4四半期(10~12月)に商業運用を開始するよう指示し...

国家観光年2026、ザライ省で開幕 海と森がテーマ (3/31)

 南中部地方ザライ省クイニョン街区のグエンタットタイン広場で3月28日夜、「国家観光年2026」の開幕式が開催された。今年のテーマは「ザライ - 青い海に触れる大森林」で、ベトナムの文化や歴史的価値を称え、...

戦死した夫が妻に残した10枚の手紙、半世紀経て映画に登場 (3/29)

 北部紅河デルタ地方フンイエン省在住のダン・ティ・ソーさん(女性・75歳)は、夫が戦死する前に書いた手紙が、半世紀以上の時を経て映画のインスピレーションの源となり、かつての自分の悲しみが誇りへと変わる...

ホーチミン市人民委員会主席、ドゥオック氏が再選 (3/31)

 30日に開催された第11期(2026~2031年任期)ホーチミン市人民評議会の第1回会議で、グエン・バン・ドゥオック氏が同市人民委員会主席に再選された。ドゥオック氏は1968年生まれの58歳。南部地方タイニン省の出身...

戦死者の遺骨捜索・収集・身元確認プロジェクト、500日間集中実施 (3/31)

 戦争傷病者・烈士記念日80周年(1947年7月27日~2027年7月27日)に向け、「烈士(戦死者)の遺骨捜索・収集・身元確認を強化する500日間集中プロジェクト」国家指導委員会委員長のファム・ティ・タイン・チャー副首...

ドンナイ省人民評議会、中央直轄市格上げ方針を承認 (3/31)

 東南部地方ドンナイ省人民評議会は28日に開催された第11期(2026~2031年任期)の第1回会議で、同省の中央直轄市への格上げに向けた方針を承認する決議を採択した。このほか、省直属の10街区を設立する方針や、同...

イオンエンターテイメント、ホーチミンにシネコン初出店 (3/31)

 日本全国で「イオンシネマ」97劇場を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)は20日、ホーチミン市に新シネマコンプレックス「イオンベータ・セントラル・プレミアム(AEON BETA Central Premium)...

豪海軍のフリゲート「トゥーンバ」、ダナンに寄港 (3/31)

 オーストラリア海軍のアンザック級フリゲート「HMASトゥーンバ(HMAS Toowoomba)」が28日、南中部地方ダナン市のティエンサ港に寄港した。士官と乗組員200人余りが4月1日まで4日間の公式訪問を行っている。 ...

中東紛争で国内企業の約90%がコスト増の圧力に直面 (3/31)

 行政手続き改革顧問評議会傘下の民間経済開発研究委員会(IV委員会)が先般発表した中東における軍事衝突に関する調査報告書によると、ベトナム国内企業の約90%が投入コストの上昇圧力を受けていることが分かっ...

第115回看護師国家試験、ベトナム人11人合格 累計235人に (3/31)

 日本の厚生労働省は、第115回看護師国家試験における経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者の結果を発表した。今回のEPA(ベトナム、フィリピン、インドネシア)枠全体の合格者は20人で、このうち11人がベ...

ベトナム人の日本ビザ申請手数料、48年ぶりに引き上げ (3/31)

 在ベトナム日本国大使館は、2026年4月1日から2027年3月31日までに受理されるベトナム人向けのビザ(査証)申請手数料を改定すると発表した。この引き上げは1978年以来48年ぶりとなる。 ビザ申請手数料の改定内...

手足口病が前年比5倍の流行、死者4人 保健省が緊急指示 (3/31)

 保健省は、1~3月期に全国の手足口病(HFMD)感染者が約2万5000人に達したことを受け、関係機関に予防・対策を強化するよう緊急指示を出した。  感染症監視システムのデータによると、2026年1~3月期に全国の...

日本政府、ベトナム南部の教育・医療3案件に27万USD支援 (3/31)

 在ホーチミン日本国総領事館で19日、日本政府による令和7年度(2025年度)対ベトナム草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みで、南部メコンデルタ地方の3つのプロジェクトに対する贈与契約署名式が開催され...

太陽誘電、ハノイに駐在員事務所開設 チャイナプラスワンに対応 (3/31)

 電気機器メーカーの太陽誘電株式会社(東京都中央区)は、顧客進出が続くベトナムでのサポート体制を強化するため、4月1日にハノイ市に新たな駐在員事務所を開設すると発表した。  現在、地政学リスクを背景...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved