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日本に留学して調理師免許取得、日越の食文化の架け橋に

2021/06/20 10:36 JST配信
(C) tuoitre
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 ここ1年余りの間には、フオックさんも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた。フオックさんは東京にある大きな料亭への就職が決まり、北海道から東京に移ったが、新型コロナの影響で就職が取り消しになってしまった。

 フオックさんは次の機会を探しつつ、東京の高額な家賃を支払うため、市場で荷運びの作業員として働いた。間もなくして、次の機会が訪れた。東京の伝統的な寿司店で働けることになったのだった。

 フオックさんはこの6月、日本のベトナム料理店やベトナムの日本料理店のPR、飲食のPRイベントサポートやコンサルティングなどを手掛ける「合同会社ジョイフーズ」を設立した。

 さらに、日本でベトナム風サンドイッチ「バインミー」の専門店「バインミーシンチャオ(Banh Mi Xin Chao)」を経営するブイ・タイン・タムさん(1991年生まれ)とブイ・タイン・ズイさん(1986年生まれ)の兄弟ともチームを組んで仕事をしている。

 チームは、今や1万人のベトナム人が暮らす北海道の札幌に、「バインミーシンチャオ」の6号店を6月末にオープンする予定だ。「バインミーシンチャオ」で特別顧問を務めているフオックさんは、ベトナム料理と日本料理に関わる中で長年あたためてきたアイデアを形にすべく、ベトナムと日本の食文化の架け橋として、忙しい日々を送っている。

 なお、フオックさんは今年、2016年に日本の農林水産省が定めた「海外における日本料理の調理技能認定制度」で、ベトナム人で初めて日本料理の外国人調理師として最高位の「ゴールド」に認定された。


<グエン・バー・フオックさんの経歴>

2016年:奨学金を得て北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校に留学。
2017年:北海道室蘭市を代表する市民10人に選出。
2020年:北海道のベトナム人コミュニティへの貢献と日本料理研究会幹事就任により、ブー・ホン・ナム駐日ベトナム特命全権大使から表彰。
2020年12月:ベトナム調理師協会(VICA)の日本代表就任。後にベトナム調理師協会日本支部設立へ。
2021年2月:「海外における日本料理の調理技能認定制度」で最高位の「ゴールド」に認定。
2021年6月:「合同会社ジョイフーズ」設立。

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