ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

夫との死別、我が子のがん闘病…苦難を乗り越えて強く生きる

2021/09/05 10:04 JST配信
イメージ画像
イメージ画像

 1年余りが経ち、ズイ君の病状は安定し、日常を取り戻しつつあった。しかし、2021年のテトが始まる1週間前にズイ君は脊椎の痛みを感じた。検査の結果、尾骨に損傷を与える脳腫瘍が再発していることが判明した。

 ゴアンさんにとってズイ君の脳腫瘍の再発は、1度目の脳腫瘍が判明した時と同じくらいの衝撃で、すぐに事実を受け入れることができなかった。ゴアンさんが「もう一度診て下さい。どうか息子を助けて下さい」と医師に懇願すると、医師は「5分間考える時間をあげますので、決心したらすぐに入院してください。現在の感染流行状況では、数日後に入院できるかどうか保証はできません。でもお子さんの病状は、そのままにしておける状態ではありません」とゴアンさんに告げた。

 ゴアンさんは厳しい現実に引き戻され、その日から親子は痛みと共に再びスタート地点に立った。ゴアンさんは教師の仕事を調整し、その日から現在まで、息子に寄り添っている。直近の検査結果では、ズイ君への投薬の効果が高く、尾骨損傷の痕跡もほとんどなくなっている。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、小児がんを患う子供たちと家族の治療過程はより難しくなっている。集団感染(クラスター)が発生したハノイ市K病院が封鎖された際、ゴアンさんはズイ君をベトドク病院に転院させ、通常の倍の値段で外部から薬を買わなければならなくなった。それでも、適切な治療を受けることができたのは幸運だった。また、今回のハノイ市の社会的隔離措置によって、ズイ君の治療は半月遅れることになった。

 この数日間、14歳のズイ君は「ベトナムの勝利のために(Vi mot Viet Nam tat thang)」と題した絵画コンテストに参加するため、奮闘している。入院中に病院で学んだ絵画のスキルを活かしてスーパーヒーローの医師とひまわりの花の絵を描き、感染症との闘いの最前線にいる医療従事者が、とても過酷な状況にありながらもひまわりの花のように明るく輝いた存在であることを表現した。

 初めてこの絵を見た時、ゴアンさんの胸は力強い気持ちに満たされた。息子は3年の間に2度もがんと闘いながら、それでも無邪気な明るい笑顔で笑っている。まるで太陽の方向を向いて咲いたひまわりの花のように。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 05:01 16/08/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
亡き店主の店を守り、知的障がいの「坊ちゃん」を支える2人の女性 (10:34)

 店主の一家が次々とこの世を去った後、フン・リンさん(女性)とゴック・リエンさん(女性)は、市場の路地にあるフーティエウ(ベトナム風米粉麺)の屋台を守り、知的発達に遅れのある末っ子の「坊ちゃん」を支え続...

ベトナム株式市場、FTSE新興国市場に昇格 9月21日適用 (19日)

 ベトナムの株式市場が21日付けで、インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)による市場分類において従来の「フロンティア市場」から「セカンダリー新興国市場」へと昇格する。  市場昇格に先立...

ベトナムで「iPhone18」発売、初日に数万台引き渡し (19日)

 ベトナムで18日、米アップルの「iPhone 18」シリーズが発売され、全国の主要販売店で初日に数万台が事前予約客らに引き渡された。ベトナムでは世界60以上の国・地域と同じく世界最速での発売となり、ハノイ市や...

世界のショッピング目的地トップ50、ホーチミンが16位 東京6位 (19日)

 インドの旅行雑誌「トラベル・アンド・ツアー・ワールド(Travel And Tour World=TTW)」が先般発表した2026年版「世界の買い物目的地トップ50」でホーチミン市が16位に選出され、ベトナムから唯一ランクインし...

「世界で最もクールな街トップ40」、タンディン街区が12位に選出 (19日)

 英国タイムアウト誌(Time Out)は16日、毎年恒例の「世界で最もクールな街トップ40(The 40 Coolest Neighbourhoods in the World in 2026)」を発表した。同ランキングでは、ベトナムのホーチミン市タンディン街...

外国人の住宅所有、マンションに限定へ 住宅法改正案 (18日)

 建設省は、外国の組織および個人の住宅所有権に関する規定の見直しを進めている。住宅法改正案で、外国の組織・個人が所有できる住宅を分譲マンションに限定し、住宅プロジェクト内の庭付き一戸建てやタウンハ...

イーレックス、ビナコミンと石炭火力で3基目のバイオマス混焼試験 (18日)

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、ベトナムの石炭火力発電所で3基目となるバイオマス混焼試験を開始した。  国営ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン=TKV)傘下の

シネコン「イオンベータ」、旧ビンズオン省の「Hikari」に出店へ (18日)

 日本全国で「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)などが出資するイオンエンターテイメント・ベトナム(AEON ENTERTAINMENT VIETNAM)が展開するシネマコンプレックス「イオン...

グリーンSM、インドネシアで海外初の電動バイク配車開始 (18日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクの車両リース・タクシー会社で、配車サービス「グリーン

職業韓国語能力試験をベトナムで実施へ、越韓機関が提携 (18日)

 韓国の教育企業であるハンエデュテック(Han Edutech)内のOK-TEST職業韓国語能力試験委員会はこのほど、ベトナム国立スタートアップ支援センター(National Startup Support Centre of Vietnam=NSSC)と提携した...

ビナサンタクシー、ビンファスト製EV導入で車両多角化を推進 (18日)

 地場タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)はこのほど、不動産開発を中核とする民間複合企業

ベトナム政府、外資企業の商業活動規定を改定 新政令第342号公布 (18日)

 政府は9月3日付で、外資系投資家および外資系経済組織の物品売買・関連活動を規定する政令第342号/2026/ND-CPを公布した。同政令は10月18日に施行され、従来の政令第9号/2018/ND-CPを置き換える。商法第22条お...

シティジム、全社再編でホーチミンの大型2店舗の営業を一時停止へ (18日)

 地場のフィットネスチェーン大手であるシティジム(Citigym)は、全社的な事業再編に伴い、10月1日付けでホーチミン市の大型2店舗の営業を一時停止すると発表した。  高コスト構造や消費者の支出抑制などによ...

ビンファスト、伊SACEなどから2億USD調達 (18日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)の傘下で研究開発(R&D)などを担うビンファスト・ベトナム(

26年8月の訪日ベトナム人は5.7万人、1~8月は50万人超 (18日)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年8月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲7.5%減の5万6600人となった。一方で、2026年1~8月の累計では、前年同期比+5.4%増の50万5300人となり、50万...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved