ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

兄は姉、妹は弟…トランスジェンダーの兄妹が自分自身を見つけるまで

2022/05/29 10:16 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 2019年の夏、トゥンさんは両親に内緒で胸部の手術を受けた。法事で帰省した際、身体中が包帯で覆われたトゥンさんを見て、親戚や知人はそれほど驚かなかったが、母親だけは「皆に顔向けできないわよ」とメッセージを送ってきた。「息ができないくらい身体が痛むのに、母親のメッセージを読んだらさらに痛みが増しました」とトゥンさん。それでも、自分の選択は間違っていなかったと感じている。

 トゥンさんはトランスジェンダーのコミュニティに参加し、皆が生き生きと積極的に生きられるように啓蒙活動を行うと同時に、同性愛者の健全な性生活についても情報を広めていった。

 参加したイベントや知り得たトランスジェンダーに関する知見をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でシェアし、コメント欄に母親の名前をタグ付けした。また、LGBTのコミュニティが投稿・シェアした記事があると、すぐに母親に送った。

 こうした努力の甲斐あって、母親のタムさんは徐々に子どもたちが本当の自分の人生を生きているのだと理解するようになった。

 母親がさらに心を開いた頃、トゥンさんは母親と妹をLGBTのイベントに誘った。そのイベントでステージ上に呼ばれたタムさんは、泣きながらこう語った。「子どもたちが2人ともトランスジェンダーだと知ったときはとても悲しかった。私は孫を抱くことができないのだと。でも、今はトランスジェンダーについて前よりも理解し、事実を受け入れることができるようになりました。幸せに生きられるなら、本当の自分でいていいんです」。

 このイベントで、トゥンさんはニーさんに、女性から男性になった友人の1人を紹介した。その友人からアドバイスを受けて、ニーさんは胸部を切除する手術に備えてジムで筋肉を鍛え始めた。「その出会いで、私は自分自身に自信が持てるようになり、自分が変わるための目標もできました」とニーさん。

 「兄妹」から「姉弟」になった2人は今、コミュニティでの活動以外にも自分の仕事を持って自立している。ニーさんは、自立して生活し、自分自身を肯定できるよう実家を出た。兄妹は幸せに暮らすだけでなく、働いて収入を得ることで両親を助けることもできている。

 「両親が味わった苦しみを補うために、私たちはいつも楽しく幸せに生きるよう努力しています。時には人生の浮き沈みに直面しますが、両親に心配をかけないよう、2人にはあえて打ち明けません」と、今やすっかり女性らしさに満ち溢れたトゥンさんは語った。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 06:32 16/04/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
世界のデジタル銀行トップ100、ベトナムからTNEXなど2社選出 (11日)

 アジア地域の銀行専門誌「アジアンバンカー(The Asian Banker)」のグローバルリサーチ・コンサルティング部門であるTABインサイツ(TABInsights)が発表した「世界のデジタル銀行ランキングトップ100(World’s Top...

実在の人物を模したAIコンテンツ、識別ラベル義務化 5月から (11日)

 人工知能(AI)法をガイダンスする政令第142号/2026/ND-CPが5月1日に施行された。これにより、実在の人物の音声や画像を模したAIコンテンツに対して、容易に識別可能なラベル表示などが義務付けられる。 ラベ...

商工省、5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」に制定 (11日)

 商工省はこのほど、毎年5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」、毎年5月の第1週を「ベトナムロジスティクス週間」とする決定第1065号/QD-BCTを公布した。  この決定は、経済社会の発展や国際統合、国家競...

半世紀の時を超え、古びた水筒が導いた兵士の帰郷 (10日)

 北中部地方クアンチ省の「火の土地」に眠ること半世紀以上、烈士(戦死者)であるチャン・ミン・トゥエンさんは、親族によって故郷へと連れ帰られた。トゥエンさんの帰郷への旅は、50年以上も地中に埋もれ、変形...

韓国仮想通貨取引所ビッサム、SSI証券子会社と提携 取引所設立へ (11日)

 韓国の仮想通貨取引所を運営するビッサム(Bithumb)は、大和証券が出資する国内大手独立系証券会社SSI証券[SSI](SSI Securities)のデジタル技術子会社であるSSIデジタル(SSI Digital

越印企業が27件の協力合意、航空や観光・ハイテク分野で (11日)

 インドのムンバイで7日、ベトナム・インドビジネスフォーラムが開催され、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席が立ち会う中、両国企業間で27件の協力合意が交わされた。これらの合意は、貿易促進か...

薬物依存者管理に電子監視装置を試験導入、ベトナムが開発 (11日)

 西北部地方ディエンビエン省警察は7日、公安省傘下麻薬犯罪捜査警察局(C04)と協力し、地域社会にいる薬物依存者に対して電子監視装置を装着する試験的モデルを同省で導入した。ディエンビエン省は、ハノイ市と...

ホーチミン青年文化会館にスターバックストラック店舗が登場 (11日)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)の青年文化会館の敷地内に、米国のコーヒーチェーン大手であるスターバックス(Starbucks)のフードトラックが突如出現し、若者の間で新たなチェックインスポットとして話題を集...

ホーチミン:国内初のリバーシブルレーン道路導入、渋滞緩和へ (11日)

 ホーチミン市建設局は現在、タンソンニャット街区(旧タンビン区)のコンホア(Cong Hoa)通りに国内初となる「3方向道路(リバーシブルレーン)」モデルを導入するための分離帯設置工事を進めている。5月15日から導...

ベトジェットエア、インド航空関連大手2社と戦略的協力 (11日)

 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、インドのムンバイでこのほど、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席の立ち会いのもと、インドの

26年4月の新設外資企業318件、前年同月比で安定推移 (11日)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2026年4月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比+1.3%増、前年同月比+0.3%増の318件となり、前年と同水準で安定した推移を示...

ホーチミン:国際畜産展示会、5月20日から開催 (11日)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、5月20日(水)から22日(金)まで、「第10回国際畜産展示会(I...

ベトナム航空、スリランカ初直行便を10月就航 (9日)

 全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、2026年10月からホーチミン市とスリランカ最大都市コロンボを結ぶ初の直行便を就航

ラオカイ省:絶景の泥舞台、棚田ランニング大会に300人が参加 (9日)

 西北部地方ラオカイ省(旧西北部地方イエンバイ省)のムーカンチャイ村(xa Mu Cang Chai)で1日、棚田をコースとしたユニークなランニング大会「水張りの季節の足跡(Dau chan mua nuoc do)」が開催され、国内...

ユネスコ、カオバン地質公園の世界ジオパーク認定を4年延長 (9日)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、新規12か所のユネスコ世界ジオパークを認定するとともに、再審査を通過した44か所に認定証を授与した。ベトナムからは東北部地方カオバン省の「ノンヌオック・カオ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved