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その後、2人は海岸沿いを走り、子どもたちが流されている位置に並行する場所まで行ってから、自転車のタイヤチューブを利用した浮き輪を使って再び海に入った。幸いなことにダットさんは自転車販売をしていて「特製の浮き輪」を持っており、扱いにも慣れていた。
ダットさんとトゥアンさんは、今度こそ子どもたちに接近することができ、子どもたちを安心させようと声をかけ続けた。2人が自分たちを助けようとしているのだとわかり、子どもたちは落ち着きを取り戻した。
そして、30分以上にわたる波との格闘の末、ダットさんとトゥアンさんは子どもたちを無事に岸まで連れ戻し、家族とその場に居合わせた人々が歓喜する中でこの救出劇は幕を閉じた。
「子どもたちを助けようと泳ぎ出したときは、何も考えていませんでした。ただ、2人が危険にさらされているのを見て、何とかして助けようということしか頭にありませんでした。子どもたちに何かあったらどうしようとそれだけを恐れていて、できるだけ早く2人に近付こうと思っていました」とダットさんは語る。