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逆境から花開く芸術、障がい者が描くペーパークイリングアート

2026/01/18 10:11 JST配信
(C) thanhnien
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 ランさんの身長はわずか1.2mで、体重は約20kgだ。ランさんは幼い頃から脊柱側弯症と円背を患い、長時間座っていることができず、学校も中学2年生(日本の中学1年生に相当)で中退せざるを得なかった。教師になるという夢も断たれ、幾晩も人知れず涙を流した。

 両親の負担になりたくないと考えたランさんは、2015年に偶然ペーパークイリングアートを知り、その技術を学ぶためにハノイ市へと向かった。そして、2018年にペーパークイリングアートで起業することを決意し、「スオンバンマイ(Suong ban mai=『朝露』の意)」というブランド名を掲げた。

 ランさんは普段、展示会や技術指導で多忙な日々を送っている。自宅にある「工房」は、広さが10m2にも満たない小さな部屋だが、色とりどりの紙のロールがぎっしりと詰まれている。中央には小柄なランさんの体格にぴったり合った木製のテーブルと椅子が置かれている。

 ランさんは、爪楊枝のように先端が細い道具で紙を巻きながら、こう説明する。「作品の制作には、ハサミとピンセット3本、紙を巻く自作の道具、木工用ボンド、テープ、台紙を使います。技術的には、紙を巻いた後にピンセットで形を整え、絵を描くように貼り付けていけば完成です」。

 ランさんによると、ペーパークイリングアートは難しいものではないが、制作には粘り強さと美的感覚が求められる。作品の美しさは、下絵だけでなく、1本1本の紙をいかに精巧に造形できるかにもかかっているという。

 起業した当初は、知名度もまだ低かったため、諦めかけたこともあった。クリスマスカードを作っても、翌年の冬まで売れなかったこともある。

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