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- キンバックシティーGがストップ高
- 傘下企業とトランプ氏一族企業が事業協力
- 工業団地デベロッパーに恩恵の予想
米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が勝利したことを受け、6日のVNインデックスは+15.52ポイント(+1.25%)高の1261.28の高値圏で引け、売買代金は12兆0772億VND(約730億円)、前日比+47.9%増と急増した。HNXインデックスも+2.91ポイント(+1.29%)高の227.76の高値圏で取引を終えた。
中でも、複数の大規模工業団地を運営する工業団地開発大手キンバックシティーグループ[KBC](Kinh Bac City Group)がストップ高(+6.85%)した。
この背景には、KBC傘下のフンイエンホテルサービス(HY Hospitality)と、トランプ前大統領の一族が経営するトランプ・オーガナイゼーション(The Trump Organization)がこれに先立つ10月、トランプ氏の立ち合いのもと、高級不動産複合施設の開発に関する戦略的協力合意書を締結したことがある。
ハイレベルの会議や特別なイベントの開催を想定した同複合施設は、豪華な5つ星ホテル・リゾートや54ホールのゴルフ場のほか、高級住宅区なども併設する。投資総額は15億USD(約2300億円)の見込み。
フンイエン省はトー・ラム書記長の出身地でもある。トランプ・オーガナイゼーションによる同省への事業投資は、越米間の協力関係の強化にもつながるものと期待される。
なお、証券会社のアナリストらによると、トランプ氏が大統領に再び就任した後も、中国からベトナムへの生産移管は続き、2023年に構築された越米間の包括的・戦略的パートナーシップがこれにプラスに働くものと見込まれる。
トランプ氏の政策は、ベトナムの工業向け不動産セクターに勢いをもたらし、工業団地デベロッパーは恩恵を受けると予想される。
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