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国際航空運送協会(IATA)の国際的な航空安全監査プログラム(IOSA)の認証を受けている世界の航空会社は全体の16%という低い水準にとどまっている。そんな中、ベトナムからは、◇ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)、◇ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)、◇ジェットスター・パシフィック(Jetstar Pacific Airways=JPA)の3社がこの厳しい監査を経てIOSA認証を受けている。
IOSA認証は、空の安全確保に向けた航空会社のコミットメントの度合いを監査するもので、◇組織管理、◇路線開拓、◇路線及び運航スケジュール管理、◇機体の安全保証、◇機内サービス、◇地上サービス、◇貨物輸送、◇保安管理の項目で1000以上の安全監査基準が設定されている。
また、HVN、VJC、JPAの国内3大航空会社は、航空格付け会社のエアラインレイティングス(AirlineRatings)格付けでも最高評価の「7つ星」を獲得している。この格付けは、ICAOが実施する安全監査の基準、IOSA認証、欧州連合(EU)による飛行承認に基づく評価のほか、過去10年間における乗客乗員の負傷事故の有無など独自の指標をもとに評価したもの。
中でも安全監査に関するIOSA認証は重要な指標の一つとされ、IOSA認証を受けた航空会社全体の事故発生率は、認証を受けていない航空会社の約4分の1という統計が出ている。なお、2018年におけるベトナムの航空各社の旅客輸送量は前年比+14%増の5000万人、貨物輸送は同26%増の40万tだった。