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ベトナムのセキュリティ事情(2):バイクの盗難対策

2015/05/16 06:00 JST配信

頻発するバイクの盗難

 例えば、ベトナムではバイクの盗難が頻発しますが、公安に届け出されるのは実際の件数の数%に過ぎないと言われています。あるメーカーの車種によっては、マスターキーが出回っているとも言われ、非常に短い時間で容易に盗難が行われるという現状があります。インターネット上には、あっという間にバイクが盗難される様子の映った監視カメラの動画が数多くアップされています。

 ベトナムではよく路面店の前に警備員が座っていますが、実は彼らの主な業務はバイクの見張りです。ベトナムのバイク盗難保険は、まだまだ普及はしていないようですが、見張りのいない駐車場での盗難は保険の対象外になるそうです。給与所得が低く、貯金率も低い一般的なベトナム人にとって、バイクは最も高価な財産の1つとなっています。そんな彼らにとってバイクを盗難されるというのは一大事。工場などの駐輪場でもバイクの盗難はしばしば発生しますが、彼らは涙ながらに訴えてきます。会社の敷地内での盗難なので、会社に補償を求めてくるケースも過去にはありました。

バイクの盗難対策

 駐輪場における盗難対策として簡便で効果的なものに、駐輪券を用意する方法があります。半券を渡したり、ナンバーを控えたりする方法です。ただし、数千台のバイクを毎日管理するには、かなりの手間がかかります。その他に駐輪場に専任の警備員を配置する、カメラを設置するなどの対策がありますが、これらの方法はそれなりに費用もかかります。

 最近ではIT技術の進歩もあり、社員証などにICチップを埋め込んでバイクと本人を照合する方法や、バイクのナンバーを自動的に写真撮影し駐輪券を発券するようなシステムも導入されるケースが増えてきました。駐輪場の広さや駐輪するバイクの台数を考慮しながら、リスクに対する手間や費用対効果で検討することをお勧めします。

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著者紹介
安立 光孝 (あだち みつたか)

ALSOK (VIET NAM) CO.,LTD  代表取締役社長

コンピュータメーカーで17年間システムエンジニアとして従事。製造業における生産管理システムやファクトリオートメーションシステムの構築を担当。1998年から4年間、米国シリコンバレーに駐在し、ITセキュリティのベンチャー企業を発掘、日本市場への参入を支援。2007年に綜合警備保障株式会社(ALSOK)入社。新規事業の「情報警備」事業を立ち上げ、2014年4月より現職。

ウェブサイト:https://www.alsok.com.vn/

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