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米国で1日から3日にかけて、同国を本拠とするコメ産業調査機関ライストレーダー(The Rice Trader)が主催する「第12回世界コメ会議」の品評会がオンライン方式で開催され、ベトナムのコメ「ST25」が2位に選ばれた。最優秀賞はタイ、3位はカンボジアだった。
ST25は、南部メコンデルタ地方ソクチャン省ミースエン郡在住のホー・クアン・クアさんを中心とするグループが開発した。種まきから収穫までの期間は95~105日間で二期作が可能。特徴は幅広い適応性で、汽水域でのエビ養殖と稲作を両立させる農法でも高原の寒い冬でも栽培できる。コメは自然の白い色でパイナップルの香りがし、粘り気がある。
ST25は2020年11月上旬に農業農村開発省栽培局やベトナム食糧協会(VFA)などが共催した「ベトナム米コンクール」で1位を獲得。2019年11月にフィリピンで開かれた第11回世界コメ会議では最優秀賞に選ばれた。
クアさんはソクチャン省農業農村開発局の元副局長で、30年近くにわたってコメの品種改良に携わってきた。5年前に定年退職した後も、香り米の研究を続けている。