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英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、ベトナムの2021年における国内総生産(GDP)成長率が+7.8%となり、前年の+2.9%から加速するとの予想を示した。製造業が2021年のGDP成長を後押しするとしている。
同行のベトナムGDP成長率予想は、アジア開発銀行(ADB)の+6.1%、国際通貨基金(IMF)の+6.5%、香港上海銀行(HSBC)の+7.6%を上回る数値となった。
なお、国内機関では、中央経済管理研究所(CIEM)と計画投資省傘下の国家経済社会予測情報センター(NCIF)がそれぞれ+6.46%、+6.72%と予想しているほか、政府は+6.5%の成長を目標に掲げている。
スタンダードチャータード銀行の専門家によると、ベトナム経済は新型コロナの影響を受けた後、2020年7~9月から回復に向かっている。同行の専門家は、「新型コロナの効果的な封じ込め政策により、ベトナムは世界で最も有望な投資先の一つとなる」とコメントした。
また、米国の第46代大統領に就任したジョー・バイデン氏の新政権下で、ベトナムは貿易や技術面で米中貿易摩擦による「漁夫の利」を得る見通し。今後2年間、ベトナムは中国からの生産拠点のシフトによる恩恵を受けると予想されており、このことはGDP成長を促す中長期的な材料となる。